BBあるある劇場 (97) 〜 BBあればできるじゃん! (4) 〜 |
札幌では今月、雪まつりが4年ぶりに全面開催され、海外からの方々も含め多くの人で賑わいました。正式発表によると、来場者数もコロナ前の数字に近づいたそうです。あ、写真は、我が家の裏庭で作った雪だるまですが。さらさらの雪がなかなかまとまらず苦労しました。
さて、今回は「読む」ということにフォーカスしてみたいと思います。
BBでは、フォニックス的なことを最初にはやりませんよね。やるとすれば後から。先ずはたっぷり英語らしい音を「全体」として聞かせ、子ども達が真似て英語らしく言えるようになって、やがて「個」に着目する時の手がかりの1つがフォニックスだという考え方の方が、言葉の習得の理屈に合っています。それも、教えるのではなく、発見していくのはあくまでも子ども達。
BBですから! ^^
でも、B.B.カードを使う先生達の中にも、フォニックスから入る方が多いそうです。私には不思議でなりません。少しでも早く字カードを読ませたいのでしょうか?
子ども達は、英語が読めなくても「言う」ことはできます。英語らしい音とリズムとイントネーションで言うことができます。そのプロセスを焦らずにたっぷりと経験させてあげることで、遅かれ早かれ、みんな必ず読めるようになります。英語らしい、自然につながる音で。
もちろん、中にはゆっくりな子達もいます。1年生から来ているH君は、なかなか音と文字が一致しませんでした。どうやら学校のローマ字学習も何も残らなかった模様。でも、私は焦ることはありませんでした。なぜなら、H君はそもそも音でBBセンテンスが入るのもゆっくりだったからです。それが、心身の成長とともにいろいろ整ってきて、小5になってついに自力で言えるセンテンスが一気にぐーんと増えました。しかも、とても自然な音で。
高学年になってBBセンテンスが自力で言えるようになると、フォニックスを絡めたゲームや声かけも楽しめるようになってきて、ついに字カードがぱっと識別できるようになりました。小6になり、字カードが「擬似リーディング」できるようになってきたある日、ノーリーダーBINGOでセンテンスを言おうとしてつっかえるH君。それまでの「すらすら擬似リーディング」とは何かが違います。
その様子を見ていた、同じ小6のR君が興味深げにつぶやきました。
「読めるようになってくると、そうなるよねー」
一足先に本当に読めるようになっていたR君、きっと自分もそうだったのでしょう。つっかえるのは、読もうとしている証拠。
「H君、すごい!それに気づいて言語化できるR君もすごい!」と感動だらけの私。
じゃあ、いつも通り、絵カードの時と同じようにで読んでみようっか!^^
今では、H君もスペリングBINGOを楽しみ、時には発音記号にまで着目し、字カードでも楽しく遊んでいます。
まずは「言える」ことが大事。言えるからこそ、自分で気づきを経験できる。自然な音で英語らしく再生して読めるようになる。
BBなら、それができます!
そう言えば聞いたことがなかったなぁ...と思い、先日H君に「学校の英語はどう?難しい?」と尋ねてみると、「学校の英語は簡単♪」と嬉しい返事が返ってきました。それなら中学に行ってもきっと大丈夫だね!だって、言えるセンテンスがこんなにあって、自分で読めるようになったんだから!
【魚住】