イメージ力をなめている君へ |
例えば、中学生の君、テストでケアレスミスをしている君、そう、そこの君です。時制を間違えたり、三単現や複数のSをつけ忘れたり、「彼女は」って言ってるのに「he」って書いちゃったり・・・。そういうのって、ただのドジ?あ~、まぁ~、そういう性格ならしょうがないかぁ~・・・ってこともないわけじゃないけど、でも、あきらめちゃダメ!なぜって、きっとそのケアレスミスのうち半分は、はっきり言って「イメージ力」が足りないだけ、それが原因だと思うから。
イメージ力!?
そう、イメージ力。
例えば、「Tom と彼のお父さんは・・・」とか「生徒たちは・・・」とか「たくさんの本を・・・」とか、そういう文を見たら、それを映像として浮かべてる? Tom もTomのお父さんも知らないし、生徒って言われても・・・なんて言っている君!いいじゃないどんな顔だって。勝手に考えて数をしっかりイメージしてごらん。生徒たちがぞろぞろいるところを。本がたくさんあるところを。ほらね。 they, their, them, theirs でしょう?
「彼女が・・・」ならとにかく女の子をイメージしてごらん!(いいよ誰でも!)she, her, her, hers! ほらね!
時制だって「私の母は毎日・・・します。」って書いてあるなら、昨日のことでもないし、明日の話でもないし、今している訳でもないでしょ?毎日、毎日、毎日、毎日、繰り返しているよっていう話でしょ?それをしっかりイメージしてごらん?何の仲間?そう!Cathy Carterや、the queenや、Victor the violinistみたいに、そういう習慣の人だっていう話だよね?ほ~ら、イメージできたでしょ?
「なんとなく」日本語を斜め読みしない。しっかりイメージして読む。英語で考える。英語と映像でイメージして考える。心の中でしっかり音読する。やってごらん、集中して。ゼッタイにできるから!
それから、ついでに言っておくけど、そこの「筋トレ」をなめている君。声が大きければいいって訳じゃないぞ。その場をうまく言って順番が終わればいいって訳でもないぞ。先生の言ってること、回りの友達の言ってること、そして自分の声、しっかり聞いている?脳、動いてる?
あ、それから、そこの「おまじない」をなめている君。先生さぁ、「英語がうまくなるおまじない」って言ってるよね~、いいのかなぁ~、そんな風に適当に言ってて。。。フフフ。。。一人でも言えるようになって初めて、その効果があるんだけどなぁ~。
いいかい、君たち。わかった? わかったら、今週からは、もっと真剣に遊ぶぞ~!!【魚住】
◎「Magical通信」vol. 107 (2009年7月号)より
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当時、マクドナルドの ”ハンバーガーをなめてる人たちへ”というキャッチコピーのCMがあったんです。出だしの1文目はそのことです(笑)
ぼんやりとでも映像でイメージする力って、本当に大事だと思うんです。
坊主めくりの、絵だけを見て"they"、もしくは"they, their, them, theirs "と言ったりするのも、このイメージ力のトレーニングですよね。
本当は、誰だかわからない"They"とか「彼らは」とかを使って単文で書かれたものを訳したりする問題自体が悪いとは思うのですが、それでも、ぼんやりとでも複数の人影が頭に浮かぶだけでも、いろいろ楽になるような気が、私はするのです。【魚住】