知っている英語で言う。知っている英語を増やす。 |
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皆さんは、日本語と英語、どちらが得意ですか?そりゃぁ、日本語に決まってますよね。私もそうです。
では、日本語で言えることと、英語で言えることは、どちらが多いですか?これももちろん、日本語で言えることの方が比べ物にならないくらいたくさんあるし、複雑なことや、微妙なことだって上手に言えますよね。
だとしたら、日本語で考えたことを、そのまま英語で言うのは、皆さんにとって簡単ですか?いえいえ、とてもとても難しいと思います。すごく面倒で、「わからない~!何て言えばいいのぉ~!?」となってしまいませんか?
そうなんです。考えてもみて下さい、それはとても大変なことなのです。今、大きな2つの箱にブロックが入っているとします。1つの箱の中には、いろいろな色な形や大きさのブロックが量もた~っぷり入っています。お城でも動物園でもドールハウスでも恐竜でもロボットでも、好きなものがどんどん作れます。でも、もう1つの箱の中のブロックは . . . 。おや、これだけ?これでは、さっきと同じような芸術的なものは作れそうにもありません。さあ、どうしますか?あきらめますか?
たしかに量は少ないでしょう。形もシンプルなものばかりです。それでも、何も作れなくはないでしょう。
あちらの箱と比べるのはやめましょう。箱の中をよ~く見て下さい。イマジネーションを働かせて下さい。今そこにあるものだけでも、けっこうおもしろいものが作れるはずです。足りなかったのは、量だけではなく、イマジネーションだったんです。いろいろな方向から見てみる、ちょっとした工夫だったんです。
英語も同じことだと思います。皆さんの頭の中には、64のけっこう使いでのある文と、いろいろ言い換えをした時に知った単語と、筋トレで身につけた文法が入っています。文法なんて習ってないって?そんなことはないです。B.B.カードの文がどんな語順になっているかは、もう気づいていますよね?文の意味もだいたいわかっていますよね。それで十分です。あなたに必要なのは、イマジネーションと工夫です。
「あれ、何だっけ?思い出せな~い!」という単語は大丈夫、知っているのと同じですから探してみていいですよ。多読絵本やPicture Dictionaryで見たのかもしれませんね。中学生なら教科書かな?でも、知らない単語を和英辞典で調べたりするのは、原則的には禁止です。それは、もう1つのたくさん入っているブロックの箱を、恨めしそうにみているのと同じ。調べても覚えてはいられないでしょう。それより、ちょっと違った方向から違う言い方をしてみてはどうでしょう?ほらね、それも悪くないでしょう。
そして、もう一つ、新しい単語や表現に出会って頭の上に「電球」がつくことで、あなたの箱の中のブロックはどんどん増えていきます。多読、BBの言い換え、中学校の教科書、材料はどこにでもあります。気づいていましたか、英語の箱が日本語と同じくらい大きいということに?まだまだいくらでも入るんですよ!
大事なのは、知っている英語で言うこと、そして、知っている英語を増やすこと。いつか、言いたいことが英語のまま頭に浮かんで、気づくと英語で話している、そんな日があなたにもゼッタイに来るはずです。
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BB育ちの高校生も、土台がしっかりしているだけでは話すことはできません。「慣れる」ことが大事と言うのは簡単ですが、「慣れる」とはどういうことなのでしょうか?いくら時間をかけても、日本語から訳しているうちは辛いだけでしょう。日本語を英語にするのではなく、ideaそのものを英語にする、今あるもので何とかする、その感覚をつかみ、いろいろ試していく。そうしていくうちに、結果的に「慣れていく」のだと思います。 【魚住】