「待つ」ことができますか? |
「Magical通信」vol. 122 (2011年4月号)より
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小学校も高学年になると、成績が気になったり、中学校でやっていけるだろうかと心配になったりしますよね。ましてや中学生ならなおさらのこと。定期テスト、学力テスト、ランク、そして受験…。
自宅で勉強する習慣を身につけることはなかなか難しい。でも塾へ行くことで、それが半強制的になる。そう思うと、それだけでも確かに価値はあるでしょう。宿題がたっぷり出れば、とにかく量をこなして頭にたたきこんでいく、ということも可能でしょう。それもこれも、子どもの成長を祈る親心(涙)。
親としては、とりあえず勉強する環境が整い、半強制的とはいえ勉強せざるをえない状況になれば、これでほぼ安心・・・と思うと、これが大間違い!
すぐに成果が出る子もいるでしょう。元々もっていた「伸びしろ」が大きかったのだとしても(笑)それはそれで嬉しいことです。でも、これがなかなか、成果が目に見えないこともあると、親としてはヤキモキしちゃうんですよ。
イライラ…イライラ………
「せっかく塾に行ってるのに、何この点数は…!?」
「さっさとやらないで眠くなってから宿題やるから大変なのよ。」
「どうしてちゃんと集中できないの?」
…と。そして、これが、よりによって何ともバッドタイミングで口から出ちゃうわけですよ。
でもね、こう言われて、「はい、お母さんの言うとおりでした。これからはちゃんとやります!」って言うお子さんがいたら、それって、ある意味スゴいです。たぶん、大半の場合、こういうことって言っても言わなくても、結果はそうそう変わらないんだと思うんです。いえ、それどころか逆効果かも。
本人も、けっこう悩んでるんですよ。悩んでいないように見えて、内心けっこうもがいているかもしれない。逃げ出したいのを必死にガマンしているのかもしれない。そこにネガティブなことを言われたら、やる気になんてとてもなれませんよね。反発するか、叱られることに慣れちゃうか、放り出しちゃうか。。。
そんなとき、「待つ」ことができますか?
「待つ」って、どういうことなんでしょう?
放っておくこと? いえいえ、違うと思います。
短いスパンで一喜一憂せずに、信頼して見守ること。
悪いところではなくて、子どもが「見てほしい」ところが見える目をもつこと。
罰を与えることではなく、小さな成長や変化を一緒に喜ぶこと。
人と比べずに、その子の思いに寄り添うこと。
皆さんは、どう思われますか?
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そして、私自身も、教師としての自分にもう一度確認しています。