まじめな子のために・・・ |
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かく言う私も、けっこうまじめな子どもだったと思います(笑)
「まじめ」にもいろいろ種類はあるでしょうから何とも言えませんが、「根がまじめ」で、やってることがかなり不マジメだったりするタイプは、時期が来れば「やる時はやる!」のかもしれません。
ちょっと心配なのは、外からの視線や自分に期待する空気を感じっぱなしのタイプ。そういう子は、「今自分はどうすべきなのか」を自分の気持ちより、親や回りの気持ちで判断しがちです。ですから、たとえば親が喜んでくれることが自分の喜び . . . みたいな発想になってしまい、いろいろガマンしながらも、回りが喜んでくれれば幸せだし、そんな自分がけっこう愛おしかったりして、それがエネルギーになっていたりする(笑)
そういう動機も、ある意味とても大事なことだと思います。ただ、心配なのは、勉強にしても何にしても、基準が自分の中になくて、親や回りにあること。どの程度やればほめてもらえるか、認めてもらえるか、満足してもらえるか、どういう結果だと悲しませるか、叱られるか、どんなやり方をすれば賛成してもらえるか、こんなことを言ったらバカだと言われるんじゃないか、そんなことが常に頭から離れない。なまじ築きかけてしまった回りとの信頼関係を壊したくないために、エネルギーが内側から沸いてこない. . . 。
その結果、とことん期待に応えようとする子もいるでしょう。また、いつしかそれを自分の夢と変えてがんばる子もいるでしょう。中には、期待に真っ向反発する子もいるでしょう。
でも、ありがちなのは、期待を裏切らない程度に適度にがんばることに慣れてしまう子だと思うんです。妥協の連続、そして、はっと目が覚めたときにはもういい大人に。(ま、まるで実話のようだ . . . @_@; )
と、ならないためにも、失敗も達成感も、子どものうちにたくさん経験した方がいい!!褒められる経験も叱られる経験もとっても大事ですが、自分自身がまずは「実感」しなければ!と思います。自分の気持ちが納得するまでやれるだけのことをやるとか、何かにのめり込んでみるとか、体裁をかなぐり捨てて全力を出し切るとか、そういうことを「実感」した方がいいと思います。そのためにも、親や先生は、表面的な「出来具合」だけに目を奪われずに、子ども自身がそれを「実感」しているかをよく観察しなければいけないと思います。
とは言え、大人はどうも先回りしがちですよね。それは、子どもたちを愛するが故に、つい、こうしたらいい、こうならないようにしなさい、と忠告してしまうんですよね . . .。
でもね . . . 、実は子ども達の方が、親の気持ち(期待や心配)や先生の気持ち(期待するレベル)を先回りしているのかもしれませんよ。その気持ちに応えるために耐えていたり、その場だけわかったふりをしているのかもしれませんよ。大きなストレスを抱えていたり、途方にくれているのかもしれません。
子どもたちが失敗や達成感をちゃんと自分のこととして経験し、「実感」できるように、親や先生は、一呼吸おいて、一歩離れて(その間にこちらも深呼吸 ^^; )、それからすっと寄り添うことが大事なんじゃないかって思います。そう、今すぐ解決しようなんて、マジメに考えない方がいいのかもしれません(笑)
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でも、子ども達を一番苦しめているのは、いろいろな経験をするための選択肢が少な過ぎることじゃないかって、近頃思います。いろいろなことを経験させてあげたくて提案しても、塾と部活で一杯一杯。何だか、かわいそうになります。