できなくてもいいんだよ |
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ほめるというのは、なかなか難しいものです。が、家族に限らず、あらゆる人間関係で、素直にほめ合うというのは本当に大事なことだと思います。その人の良いところを見つけてプラス思考で接することは、単なる「お世辞」を超越して、ちょっと大袈裟かもしれませんが、お互いの人生を明るくしてくれるとさえ思うのです。もちろん自然にそう感じてほめ合えるのが理想ではありますが、多少努力が必要な場合もあります。それも、一度負のスパイラルにはまってしまうと、その人の良いところがうまく見えず、見えてもそれを口に出すまでにまた紆余曲折あったりする訳で、人間の気持ちというのは、なかなか複雑であります。
でも、逆にほめられたときのことを思えば、それがどんなに嬉しく、気持ちを明るくしてくれることか、とてもよくわかりますよね。私自身、自分が弱点だと思っているところや、自分のきらいなところを、うまい言葉で魔法のように長所に変えてもらったときは、それを励みに生きていこうと思いました(笑)。ですから、「ほめる」という行為は、きっと、もっと大盤振る舞いしたっていいはずなのです。
ほめるコツ(?)に関する本もいろいろ出ているようで、私も一度1冊買ってちゃんと読んでみようと思いつつ、まだ実現していません。自らの経験に加え、あれこれ見聞きするたびに「そうすればよかった」と反省を重ねる毎日です。というわけで、ほめる極意を知るには至っておりませんが、聞きかじりのコツをいくつかあげるとすると、まずはこの3つ。
1.他の人と比べずにほめる。
2.結果だけではなく過程をほめる。
3.ただそこにあるものを心からほめる。
まだまだいろいろあるかとは思うのですが、私の中ではこれが基本中の基本かな、というものだけあげてみました。特に、3は大事だなぁ~と感じています。断片的だろうが、根拠がなかろうが、勘違いだろうがかまわないのではないだろうか、とさえ思います。ストレートなほめ言葉は、きっとその人にとって、特に子どもにとっては、大きな自信になるのだろう. . . と思うのです。
そして、「ほめる」と似て非なるものが「なぐさめる」。特に気をつけなければいけないのが、タイトルのこの一言。どこがいけないかおわかりですか?これは、BBメソッドをつくられた難波先生が何気なくおっしゃっていたことだったのですが、とても印象的でした。というのも、私自身、大人になってから、自分が何とかしなくちゃと焦り続けていたことを「いいよ、そのままでも」と言われて、「あ、諦められてるんだ…」とショックを受けたことがあり、そのことと重なったのです。
例えば、うまくセンテンスが言えない子に「言えなくてもいいよ」「間違っててもいいよ」と言うのは、一見優しくなぐさめているようで、実は深く傷つけているのです。なぐさめる方は「これから良くなるよ」という意味で言ったつもりでも、言われた子は、「自分は言えてないんだ」「間違っているんだ」と思い知らされることになります。他のことに置き換えてみても、同じような気がします。どんなに優しく言われても、言われた本人にしてみると、「ちゃんとできていないけど、それがあなたの実力なわけで、まぁ、無理しなくても、そのままのあなたでいいよ」と言われたような…。だとしたら、何とも悲しい響きを感じませんか?
悪かったところをなぐさめるより、良いところをほめる。心がけたいと思います。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今の私は、子ども達の「こんなこともできるようになった」が見えることでHAPPYになります。私がHAPPYでいると、子ども達自身も「自分はこんなこともできるようになった」と思えるみたいです。つまり子ども達もHAPPYです。
私の口からは無意識のうちにほめ言葉が出てきますし、出ない時も私の顔を見て感じてくれていると思います。
【魚住】