「量」ときどき「発見」のち「整理」 |
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英語学習は楽しくなければいけないと言う人もいますし、外国語を覚えるのに努力は当たり前と言う人もいます。でも、この二つは、一見逆のことを言っているようで、別に矛盾はしていないと思います。むしろこの二つが二重スパイラルになって少しずつ上昇してくれるのが最高の状態じゃないかと思うくらいです。
ですが、誰もが簡単にそういう状態になれる訳ではないことも確か。そこにはやはり、向上心や意志の強さが必要です。特に、中学校からの教科としての英語や受験勉強、または自分で受けると決めた英検の勉強に関しては、「やるときはやる!やれるだけのことをやる!」そんな強い気持ちがなくては、いくら私がお尻を叩いたところで、満足する成果は得られないでしょう。まず、その時点で「自分に負けている」からです。
ですから、今からお話しすることは、中学生以上についてはこの点がクリアできているとして、、、つまり気持ちが前向き、上向きであるならばということになります。
英語学習に一番必要かつ効果的なのは、やっぱり「量」だと思います。
小学生ならBBセンテンスの反復から始まってチャンツや多読にいたるまで、同じものの繰り返し+少し傾向の違うものとの出会いを大量に経験してもらいたいと思います。中学生も学校の教科書だけではなく、BBはもちろん、多読や英検を通してたくさんの種類の英語を大量に経験してもらいたいと思っています。そして、間をおかないこと。楽器を演奏する人やスポーツをする人は実感があると思いますが、何もしない日が続くと、元の状態に戻るために休んだ時間の2倍かかるなどと言いますよね。英語も同じです。間をおかずに量を体験し続けることで、いろいろなことが頭や体にしっかりと浸透し、忘れなくなります。今自分が自身を持って使える単語や表現はその状態になっているのです。それだけ経験した頻度が高かったということでしょう。そして、そうやって浸透したものは、もう理屈も説明も必要ないですよね。間をおかずにある程度の量に接し続けることで、英語の体力を高めていくのが大事なのです。
小学生のBBなら(中学生になってもそうですが)、その「量」があってこそ、「発見」があります。天才的な勘の持ち主でなければ、ある程度の量を経験しなければ規則性はわかりませんよね。そして、もちろん自分の声をよく聞き、頭をフル回転させ、先生の出す謎めいたヒントを聞き逃さず、友達の言っていることを冷静に観察する!これをクイズかパズルのように楽しんでほしいのです。そして言ってみる。違ったらまた考える。回りをよく観察する。BBは、今遊んでいるゲームだけがゲームではないのです。いろいろな「発見」をして自分の頭の上にピカッと電球がつくという、自分へのごほうびをゲットするゲームでもあるのです。
さあ、「量」ときどき「発見」が楽しくなってきたら、その後で「整理」をしましょう。自分の「発見」を確認したり、ちょっと違っていたところを修正したりするのです。そうすることで、また自信をもって次の英語の海に漕ぎ出していくために、体調を整えることができるのです。
そして、それは、高校生になっても、大学生になっても、同じことだと思いますヨ。 …私にとってもネ。
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Magical通信は、保護者に向けて書いてきました。
ただ、私が一番言いたかったことは、今でも変わっていません。文法は、多量の繰り返しや言い換えから“感覚的に掴んだもの”を“整理する”ことによって獲得してほしい。タイトルに集約されているとおりです。
それにしても・・・、これを書いた当時の自分に耳打ちしてあげたいですね。「そうやって手に入れた“土台”は、あなたが握りこぶしを作らなくても、ちゃんと子ども達を支えてくれているよ」って。