英 検 |
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この冬休みも、マジカルには毎日たくさんの子ども達が集まって来ていました。英検講習、中3の英作文講習、プライベートの授業などがあったからです。そのうち英検は、5級から2級まで、5つのグループがそれぞれ5〜6回集まって来ていました。スキースクール、塾の講習、家族旅行などでなかなか都合の合わない子ども達のために、回数を多めに設定してありましたが、思いの外調整がうまくいって、毎回かなりの出席率でしたね。いつもとは違うメンバー、違う雰囲気で、楽しいレッスンになりました。もちろん合否のある検定試験のための講習ですから、本人たちにとっては笑ってばかりもいられないのかもしれませんが、私はと言えば、短期間でどんどん過去問に慣れていく子どもたちに思わず目を細めてしまう1ヵ月でもありました。
世の中は折しも受験シーズン。加えて、最近のニュースでは、近い将来の大学受験や卒業試験に組み込まれるかもしれない、いろいろな外部試験の名前が取り沙汰されています。英検もその1つで、準1級を持っていればセンター試験を満点扱いするかも・・・なんていう話も。英語が非常に得意で、過去問1冊やって合格できてしまうような子であれば、そんなありがたい話はないのでぜひその手でお願いしたいところですが、普通はそう簡単なことではないと思います。そして、それをネタにして(?)煽るように、また英語が「商売」になっていくんだろうなぁと、複雑な気持ちになります。
以前も(2013.10月号のエッセイで)書きましたが、人間は、「試験」と聞くとどうやって効率よくその点数に届くかを考えるものです。できるだけ時間と労力をかけずにどうやって「合格ライン」に達するか、という発想になるのです。私はゲーマーではないのでよくわかりませんが、ン十年前にドラクエなどのゲームが出始めた頃、同時に「攻略本」なるものが売られるようになりました。自分であれこれ試して遊ぶのではなく、すぐに「ここはこうやって攻略する」とわかってしまって、何がおもしろいんだろう?と不思議でしかたがありませんでした。昨今の試験攻略ビジネスを見ていると、どうしてもゲーム攻略本を思い出してしまいます。
冬休みの講習会中も、よくわからない問題は「勘で解いて」と言い続けました。勘も運も実力のうちです。マジメに言っています。だって英語の勘が働くなんて、むしろすごいことじゃないですか。テストのテクニックを否定するわけではありませんが、それは最後の仕上げ段階で十分です。英検はモチベーションであってほしい。力試しであってほしい。並び替え問題で「数字合わせ」のテクニックを磨く力があるなら、英語らしい文を作る力をつけましょう。面接での「ウケ」を心配する暇があるなら、どうぞ人間を磨いてください。そもそも過去問をやって合格するレベルでないなら、そのタイミングが来るまで待ちましょう。たかが英検なのですから。
それより、英語を学びましょう。英検のために英語を勉強しているわけでは・・・ないですよね?
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ちょうど1年前に書いたものです。
そんなBBっ子たちも、BBセンテンスにそっくりな文やフレーズがそのまま出ているのに、気づかずに間違えることもあります。以前は「あれと同じなのに、どうして気づかないの?」なーんて私が凹んだこともありました。でも、今は気にしていません。そこで本人が「そっか!あれと同じだ!」と気づけば、当たってもはずれても1ついい経験。BBが目指しているのはそんなことじゃないですが、「そっか」や「なるほど」が1つ増えればラッキー。それだけのことです。