小学生のうちにできること 2 |
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BBメソッドは、全体から個へ、しかも聞こえた音を再生するところから始まります。具体的に言うと、単語ではなく「文」単位で、先生が言った通りに真似て言うのです。ただし、最初から正しく言うことなど要求せず、遊びの中で繰り返し言うだけで、いつの間にか64の文を覚えていたという感覚です。暗記ではないので、長期記憶データとなり、やがて土台を形成していく大事な成分になります。
ところで、この「先生が言った通りに真似て言う」という方法、大人には、かなり難しいことだと思いませんか? しかも、最初は意味もわからずに真似するわけです。もしかしたら、エラい学者さん達は、「よくわからないものを真似したり、リピートしたりして何になるんだ」と仰せられるかもしれません。でも、もしそれに心理的に抵抗が少ないうち(小学生の時期)に、心理的に抵抗の少ないない方法(遊びの形)で、大量に注ぎ込むことができたら・・・?そして、それが長期記憶データとなったら?
中学生になって、説明が理解できるようになり、整理が上手になった時期に、「あ、それなら知ってる」とか「あれはそういうことだったのか」という経験ができるためのデータがた〜っぷりあるなんて、そんな幸せなことはないのではないでしょうか?
レッスンに来る度に、B.B.カードの64のセンテンスを何回かずつ言い、合体したり、言い換えたりする。絵カードも字カードも使って遊ぶ。いちいち日本語に言い換えずに英語のままイメージして笑う。それにインタラクションやリーディング。どこまでがインプットで、どこからがアウトプットかなんて関係ない、ごちゃ混ぜのクラスはあっと言う間に終わって、「あ〜楽しかった♪」「もう終わり?」
これが、小学生のうちにできること。今の私の言葉で、伝えたいことです。
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先日、北海道の先生たちの勉強会で、ちょうど1年前に難波先生がアップされた「英語らしいリズムとイントネーションで英文が言える」という記事をとりあげました。
英語の四技能と言われるものに「聞く」や「話す」は出てきますが、「言う」は出てきません(笑)「聞こえたとおりに真似して言う」「意味はわからないけれど言える」なんて、世間では意味のないことなんですね。でも、これらも立派な「できること」です。すごいことです。
まずそれができることで、その後子ども達の中でどんなことが起こっていくか、想像してみてください。
私は、その現場に立ち会えていることが嬉しいです。