英語は、遊んで学ぶ |
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実は、もう一つ気になっていることがありました。発表会のプログラムに、ここ数年「英語を楽しく Magical Pocket」と表記していました。ある年のプログラムを作っている時に、「英語」と書かないと何の集団なのかわからないかも…と思って(笑)、とりあえずそう書いただけだったのですが、他に思いつかずにそのまま毎年使っていました。でも、正直言ってこれにも何か違和感を感じていました。
その理由が、先日ついにはっきりしました。
きっかけは、セルムのブログでB.B.カード考案者の難波先生が触れていた、「楽しく学ぶ」と「遊んで学ぶ」の違いでした。そのまま引用しますね。
「私の勝手な考えですが、“楽しく学ぶ”の“学ぶ”はstudyで、“遊んで学ぶ”の方はlearnと捉えています。実際、B.B.カードはお勉強大嫌い、遊ぶのが大好きな子どもたちがくれたヒントからできました。学ぶ=勉強とすると、勉強は強いて努めるもので、やりたくないことを強いて努めなくてはならないから、何とか楽しくしようとする発想が生まれるのではないでしょうか。」
はっとしました。勉強だけで○か×か、何点取れたかの世界に生きている子は、初めてのことはあっけらかんと「できません」と言い、わからない問題は白紙で出す傾向があるそうです。勉強はしてきたけれど、学んでいないのかもしれません。studyとlearnの違いは、以前やはり通信で触れたことがありましたね。learnは何かができるようになることです。私が授業に関して「楽しく」という言葉を使った時の違和感は、もしかしたら、「勉強」を「楽しく」と騙してさせようするような罪悪感だったのかもしれません。
同時に、最近「遊ぶ」ということについてもずっと考えていたところでした。先月、B.B.カードの先生たちの勉強会で、ある先生が「遊びは五感をフルに使いますね。だから何かを学べるんでしょうね。」と言っていました。言い得て妙ですね!これは、中学生になっても高校生になっても同じだと思います。おもしろいと思う本を読んだり動画を観たり、私や仲間とspeakingやwritingを繰り返すことで、できることが増えていき、その結果、「楽しい」「嬉しい」と思える。自己肯定ができ、達成感を感じられる。それが大事なのだと思います。
20年経って、やっとマジカルっぽいキャッチコピー(?)ができたような気がしています。
「英語は、遊んで学ぶ」これでいきます! ^^
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「遊ぶ」というと誤解されることも多いのですが、子どもにとって「遊び」は「勉強」のご褒美でも息抜きでもありません。むしろ、最大の「学び」の場だと思っています。そこには、試行錯誤や、ひらめきや、失敗や、試練や、発見や、工夫や、喜びや、もう挙げても挙げてもキリがないくらいいろいろな学びの要素があるのです。
でも、ゲームを使って何かを「教えよう」とすると、子どもはその楽しさが「見せかけ」だということを見抜きます。 かと言って、ゲームの面白さを追求しすぎると、それは単なるゲームだけになってしまいます。
「遊び」=ゲームということではありません。心が遊んでいるかどうかです。子どもたちだけじゃなく、先生もです。いえ、先生こそが心を遊ばせるべきだと思っています。 「学ばせよう」「気づかせよう」と思った時点で「教えている」ことと大差ない、そう自分に言い聞かせています。
【魚住】