英語の力 |
「Magical通信」vol. 69 (2005年8-9月号)より
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英語が話せるとか、習っているとか言うと、よく言われませんか?
「じゃあ、英語話してみて〜♪」
私が最も頭を抱えるリクエストです。それで、もし”Hello! How are you?”なんて言おうものなら、「な〜んだ、それならボクでも言えるよ〜!」と馬鹿にされておしまいです。お子さんの中にも似たような経験がある子がいるんじゃありませんか?
私も若い頃は、「気のきいた英語をペラペラ〜っと披露できない私が悪いんだろうか・・・?」と思ったこともありましたが、最近は「じゃあ、英語話してみて〜♪」なんて言われて話せる英語があるか!!!と、そう思っています。だから、もしそう言われて困った経験がある子がいたら、どうしよう・・・なんて思わずに自信を持ってこう思ってもいいんですよ。
何の脈略もないのに、聞くだけの(しかも面白半分の)相手に、「へぇ〜、さすが〜!」と言わせるために、一人でペラペラしゃべってみせるなんて、そんなことバッカバカしくて、できるかーーー!
そんなことより、もっといろいろ勉強して、会話の中でちゃんとコミュニケーションがとれる人間になりましょうよ、ネ。
さて、勉強と言えば・・・、現在中学生のメンバーがいるクラスが2つあるのですが、やはり学校ではテストというものが付きまといます。マジカルでは、中学生になる子には「ここでは学校の教科書はやらないので…」という話をして、了承をもらっています。というのも、「中学校で習う英語くらい、自分の力で乗り切るだけの力はもう十分つけてあげたはずだから」という思いがあるからです。本人達ももうよくわかっていると思いますが、それはけして黙っていて100点が取れる力という意味ではありません。(私が受けても、もしかしたらとんでもないうっかり勘違いで98点かもしれませんよ。)ちょっと真剣に準備して、集中力を切らさなければ、わからない問題はないはずだと言っているのです。
その対策のためにマジカルの時間を使うより、ここでは違う本を少しでも読ませたいし、テスト直前でどうしても他のことをする気になれないなら休んでもかまいません。もちろん学校の教科書に出てくる英語でわからないことがあったら、大いに頼ってくれてかまいませんが、テスト対策としてマジカルをあてにしなくてもみんなは十分やっていけます。
英語の力は、いろんなシーンで、いろんな目的で、いろんな形で活かすものです。みんなの時代は、英語力そのものが目的じゃないんですから。英語でコミュニケーションはできて当たり前。学校のテスト勉強くらい、気合いがあればちゃんとできるでしょ!
問題は、その先にあるものですよ!わかってるかい、中学生諸君!!
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2005年ですから、もう10年も前に書いたものです。今回のブログをアップするために、古いエッセイを綴じたファイルを開いて見つけました。書いたのは、B.B.カードに出会った直後、まだ1ヵ月くらいしか経っていない頃です。
実は、つい最近の通信にも「コミュニケーション」や「英語力の土台」について書いたのですが、この古い文章のことはすっかり忘れていて、全く違う書き方をしています。B.B.カードを使うようになってもうすぐ10年。その間、私自身いろいろな経験をして、いろいろなことを考えてきましたが、基本的な姿勢は変わっていないということがわかって、ちょっと笑ってしまいました。
最近書いたものも近々アップしたいと思っていますが、10年前のこの元気な文章も、今の中学生に読ませてあげたくなりました。
【魚住】