BB歴2〜3年にもなれば、小学生クラスでもB.B.カードの文を合体しながら短いお話作りが始まります。最初は1コマで1〜2文ですが、慣れてくると、4コマまんが風にオチのあるお話まで作れるようになります。子ども達の感性は本当に豊かで、大人の私の方が感心してしまうくらいです。このBB英作文は、基本的には英語のチェックはしません。クラスで紹介する時に、複数形や動詞の変化などをさりげなく正しい形にして読むことはありますが、その程度です。まずは、英作文やお話づくりそのものを楽しんでほしい。自分はこんな風に英語で文が作れるのだという、自信をつけてほしい。いいえ、むしろ当たり前のことだと感じてほしい、そう思ってのことです。
さて、このBB英作文には、1つだけルールがあります。と言っても、規則のようなものではなく、ゲームや遊びのルールのような感覚です。英作文は「使える言葉だけで」というものです。BBっ子達には、単語レベルではなく、英語が文の単位で、もしくはフレーズの単位で入っていますから、いくつかの文を合体するだけで、立派な英作文ができてしまいます。もちろん、BBに出てこないキャラクターや単語も自由に使ってOKです。ただし、使っていいのは、使える言葉だけ。「〇〇するって英語でなんていうの?」は無しです。そのルールを守って遊ぶのです。
BB英作文では、4枚作文(4枚のカードに出てくる表現や単語を合体させて作る文)の、思わずぷっと笑ってしまうようなナンセンスな文を楽しみます。それを活かしながら、ちょっと強引にお話が展開していくくらいでいいのです。うまく伝えられない行間の部分はイラストの力を借ります。それでも伝えきれない部分は、吹き出しにして何か言わせちゃいます。最後の手段は、イラストの一部として日本語ありです。無理に英語に直しません。
それと同時に、「使える言葉」を増やすことも必要です。何かの時にふと役立つのは、暗記したものではありません。無意識のうちに覚えたことが貯まっていき、取り出し自由になったものだけです。そのために、普段からいろいろな言い換えをしたり、絵本を読んだり、英語でのインタラクションを入れたりしています。
どうして、そこにこだわるのかというと、その習慣は一生ものだからです。中学生、高校生になって、スピーキングやライティングのトレーニングをしていると、どうしても日本語が先に浮かんで詰まってしまうことがあります。トピックが抽象的になると、概念が高度になるので、つい頭に日本語が浮かびます。でも、日本語で考えた高度な意見はそう簡単には英語にできません。じゃあ、どうするか?頭の中のイメージやアイディアをできるだけシンプルにして、瞬時に英語に組み立て、何とか繋げていくしかないのです。
そんな時に使えるのは、結局「使える言葉」だけで、その「使える言葉」を増やすには大量に英語に浸るしかないわけです。マジカルの高校生は、それが経験でわかっていると思います。
そんな先のこと・・・なんて思わないでくださいね。あっと言う間に中学生、あっと言う間に高校生。そして受験勉強が終って、アレ?英語が使えない!?なんていう経験、お子さんにはさせたくないですよね。大いに先を見ましょう!そして、B.B.カードでその土台を作りましょう。一生ものの土台を ^^
【魚住】