B.B.カードはいろいろな場で大活躍。
今回は、全くの異年齢の集まり「英語寺子屋」での様子を報告します。
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2015年9月から、友人たちと「英語寺子屋」をはじめました。発起人は、千葉県の小学校英語活動を担当しているCTAのSさんと元CTAのKさん。どちらもバリバリのシニア世代。「英語の学びを通して、子ども達と様々な世代の人の交流する場を作りたい!」というのが「英語寺子屋」を立ち上げた理由です。というわけで、対象年齢は「小学生から100歳代まで」としました。この幅広い対象年齢が英語を楽しむためにはB.B.カードがぴったりなので、「一緒にやりませんか?」と、私にも声をかけていただき、仲間入りすることとなりました。
さて、「英語寺子屋」初日です。定員の20名を少し超えた人数が集まりました。小学生(1年生から6年生)が大半で、幼稚園児1名、保護者の皆さん、そこに、5~6名のシニア世代(60歳~80歳代)という内訳でした。前半を「キッズタイム」としてB.B.カード大会と絵本タイム。後半は大人向けの「気楽に英語でしゃべろうタイム」の二部構成となりました。
まず、プログラムに入る前に、Kさんが流暢な英語で開会のご挨拶。それをSさんが通訳。それに続き、「パックンの英語ラジオ体操」のCDをかけてウオームアップです。"Raise your hands up to the sky! One, two, three, four....very good!"と、お笑いタレントの「パックン」の英語がいきなり響きます。子ども達は、一瞬とまどったようでしたが、普段からなじみのあるラジオ体操の動きに、すぐ慣れた様子です。むしろ得意気に手をあげたり、下にしたり、からだをひねったりしています。大人も子どもたちの動きを見ながらがんばります。(シニア世代の参加者の皆さんは、多趣味で、海外旅行にも気軽に出かけるほど行動的な方ばかりだということが、後にわかりました。)
いよいよ、メインプログラムのB.B.タイム。チームは大人と子ども達の混合チームで編成しました。B.B.カードは、2~3名に1セットで、今回は、ダイヤマークの絵カード16枚を使いました。
L: Leader C: Child A: Adult
L : "OK. Shuffle the cards and put them on the table four by four."「しっかりカードを切ってね。横列4枚、縦列4枚に並べたら、ビンゴゲームをはじめます!」
L : 「英語が上手になるおまじないを言いますよ~。真似して言ってみようか。」
" buy-bought-bought," "come-came-come," " dance- danced-danced,"
C&A : "buy-bought-bought," " come-came-come," " dance-danced-danced,"
(さすが、大人も一緒なので、最初から声がよく出ています。)
L :「今からこの絵のお話を読みあげるね。どの絵のことかな?わかったら、人差し指をカードの上に置いてね。」
"Dolly Dimple danced with a dog." 「さあ、どれだと思う?」
C1: "Dolly Dimple danced with a dog."
(すでにB.B.カードを知っているMちゃんは、すぐに見つけてリピートもしました。)
C2:「ドッグ?犬だ!」
(はじめてB.B.カードで遊ぶ子達は、聞こえた音を頼りに探している様子です。)
L :「Mちゃん、選んだカードをみんなに見せてあげてね。」
(Mちゃんが、カードをみんなに見せました。それを見ながら、他の参加者は自分の目の前にあるカードの中から同じものをさがします。)
L :「みんなで聞こえたように言ってみようね。」"Dolly Dimple danced with a dog."
C&A: "Dolly Dimple danced with a dog."
(最後の"dog"のあたりで声が急に大きくなりました。)
L : "Good!"「とってもいいですね~。ところで、ドーリーちゃんは誰とダンスしたと思う?」
C&A: 「犬!」「ドッグ!」"a dog!"
(皆さんの返事も様々なのが、いいですね~。)
L :「そう!じゃあゴリラと踊ったら?」 "Dolly Dimple danced with a .....?"
(Lは手のひらを耳にあてて聞くポーズをしながら続きを言います。それにつられるように、みんなも声をそろえます。)
C&A: "Dolly Dimple danced with a gorilla."
(くすくす笑う子もいます。意味内容がイメージできているのでしょうか?)
L : "OK, the next card is...Lucy Locket lost her letter." 「さあ、どれだと思う?」
C1: "Lucy Locket lost her letter."
(Mちゃんは、このカードもすぐに見つけて、リピートもします。)
L :「ルーシーちゃんは、何かをなくしたのだけど、何をなくしたと思う?」
C2:「お手紙だ!」
(このヒントで、子ども達はすぐに該当のカードを発見しました。ところが、「どれだろう?」となかなか見つけられないのが、シニアのKさん。「同じカードをさがしてくださいね。」と該当する絵カードをお見せしてもまだ納得がいかない様子。そのうち、「なーんだ、絵カードの上の文字は小文字の"l"だったんですか!てっきり大文字の"I"だと思い、Lucyだと"i"の音で始まっていないので違うカードだと考えていました。」と仰りました。英語の知識があると、かえって考えすぎてしまうようですね。)
こんな調子で音と絵カードをマッチングさせながらビンゴゲームをした後は、「神経衰弱」をやりました。ここでも強いのは年齢の低い子ども達。単純に絵のイメージだけをとらえて聞いた音声と結びつける作業は子ども達の得意技です。つづく「絵本タイム」では、大人も子ども達と一緒に絵本の読み聞かせをたのしみ、キッズタイムは無事終了となりました。
後半の「気楽に英語でしゃべろうタイム」では、自己紹介を皮切りに、趣味のこと、旅行のこと、出身地のことなど話題は尽きることがありませんでした。(気がついたら日本語で盛り上がっていましたが^^;)
「英語寺子屋」は、毎月隔週土曜日の午前中開講。先週、第8回目が終了しました。【中村】