元気な脳の作り方(5) |
子ども達は、BBセンテンスを唱えることを繰り返すうちに、いつの間にか言えるようになってしまいます。これはBBセンテンスに限ったことでも、そして英語に限ったことでもなく、歌でも詩でも、繰り返すことで覚えてしまいます。かなり長いものでも暗唱できてしまいます。しかも、子どものすごいところは、意味がわかっていなくても、文字が読めなくても、覚えてしまうということです。BBセンテンスは、普段の生活では耳にしない英語の音なのですから、本当に「言えるだけでもすごい!」とつくづく感心してしまいます。
でも、私は、時々邪魔するのです。絵カードの妙なイラストにツッコミを入れたり、センテンスの意味を確認しながらどうしてそんなことになっちゃったんだろう〜?と想像したり、この人とこの人って同一人物じゃない?とあれこれ推測したり、Zanzibarってどこにあるの?Londonはどこ?と探したり、虹の色全部言わせたり、”What is a dog?”と質問して説明させたり、算数や漢字のクイズを出したり、もう寄り道だらけです(笑)
B.B.カードを使わない時間もあります。絵本の読み聞かせもしますし、みんなで同じ本を音読したりもします。歌を歌うこともあります。中でもPlay Bookは大人気です。BBセンテンスやフレーズのクロスワードやワードサーチをしたり、お話を読んだり、ゆったりと塗り絵をしながら英語でおしゃべりしたりもします。
いったい、なぜそんな一見遠回りなことに時間をかけるのでしょう?
栄養たっぷりのBBセンテンスを脳まで届けるためには、目も耳も口も手もぜ〜んぶ動かすこと。経験やイメージと結びつけること。そして何と言っても心をわくわくさせることです。「言える」=「意味もわかって、イメージも浮かんで、文構造もわかって、英語らしいイントネーションで言える」なんです。ここまで来れば、もう安心。さぁ、いよいよ英語の土台作りの始まりです ^^
B.B.カードで遊ぶことで脳が元気になります。その元気な脳には、BBセンテンスがますます深く染み込んでいきます。そして、やがて「言葉」としての英語が生まれる脳になります。
【魚住】