こんにちは、魚住です ^^
先月のことですが、ちょうど定期テストが終わった日の中2のクラス、おしゃべりが止まりません。
「国語の問題、何あれ〜?」
「何て書いた?」
「だって授業で言ってたじゃん...」
「え゛〜、うちのクラス聞いてない!」
「ねぇ、それより理科〜!」
5分ほど経って、ちょっと気が済んだかと思ってBBを始めますが、また誰かが話を蒸し返して、そこからまたしばし定期テストの大反省会です。さすがにテスト当日では興奮状態もしかたがありません。まぁ、眠いよりはいいでしょう(笑)
小学生でも高校生でも同じようなことはよくあります。私は笑って見ていることもあれば、おしゃべりに積極的に参加することもあります。どんな子が何を言っているか観察することもあれば、愚痴を言ってすっきりしたい様子の時は聞き手に徹することもあります。いずれにしても、おしゃべりは大事だと思っています。
学校やクラスが違ったり、時には年齢も違う子ども達が、おしゃべりに花を咲かせています。学校とは違う顔を見せることもあるようです。たとえ学校では悩みがあっても、ここでは笑える。もしそんな場所になっているなら、私は自分の役目の半分くらいは果たせているかなと感じています。
さて、おしゃべりには、もう1つ大事な役割があります。
子ども達は学校や塾で「覚えて」「正解を出す」ことを常に求められています。
百歩譲って英語を勉強と捉えるとしても、この「覚える」とか「正解を出す」というのは、限られたタイミングでやるからこそ効果があるわけで、それまではもっと他にやらなければならないことがあるはず・・・です・・・が、現実問題として子ども達は「詰め込む」ことが勉強だと思っています。それならば、今の私にできるのはそれを批判することより、今のシステムの中でがんばっている子ども達を応援すること。
その助けになるのが、おしゃべりだと思っています。
英語でおしゃべりをすれば、繰り返すことで聞き慣れる、言い慣れることができます。質問に答えることでイメージもクリアになります。BBのキャラクターになりきったり、作り話をしたり、現実とは違う遊びの設定でおしゃべりをすることで、ハードルが低くなり、笑顔になります。
日本語でのおしゃべりなら、理科や社会の話、音楽やスポーツの話に脱線することで、「へ〜、そうなんだ」「よくそんなこと知ってるね」と、知識や話題が広がります。
私が英語のまま脱線して話し続けることもあります。小学生でも、英語を聞き取ろうとせずに内容を聞こうとするようになります。
詰め込むばかりでは、詰め込んだものが頭の中で身動きできなくなり、容量が足りなくなれば、脳は「用が済んだもの」から消去しようとします。覚えて、忘れての繰り返しでは、残るものは少ないでしょう。
大事なのは・・・
詰め込むことより、広げること。
いろいろなものがたくさん飛び込むように。
入ったものが動き回って化学反応を起こすように。
頭の「いれもの」を大きく柔らかく。
心の居場所を出入り自由に。
おしゃべりな教室は、今日も元気です ^^
【魚住】
* 1コマ漫画は、小5女子(BB歴2年)。4コマも好きですが、気楽な1コマもよく書いて(描いて)きてくれます。これを見ながら、"How did he get the stamps? Did he buy them? Someone gave them to him?" 「えーとね、Fatherと交換したの」「何と交換したの?」"Apples and bananas."「そっかー。どっちが得したんだろうね?(笑)」"Father...かな?" "How much were the stamps?" 「え?いくらだろう?」などと、おしゃべりが続きました。英語も日本語も混ざって、他の子達もおしゃべりに加わり、ネットで日本の切手の種類を調べたりしながら、しばし切手談義が続きました ^^