「B.B.サマーワークショップ」感想記 |
お忙しい中、また、遠くから大勢の方にお集まりいただきまして、本当に有難うございました。
北海道から参加してくださった新井先生より感想が届きましたので、ご本人の許可を得て掲載いたします。
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セルム児童英語研究会の皆様
おはようございます。
北海道の新井です。
BBカードを使い始めて10年ちょっとになりますが、今回、初めてSummer Workshop に参加いたしました。
とても楽しいひとときでした。
お礼を兼ねまして感想を送りますね。
長くなりましたので午前の講演部分を中心にしました。
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出発時の女満別の気温は16℃。
到着時の羽田の気温は27℃。
建物から一歩外に出ると、熱のかたまりに取り込まれる感覚。
そのうえ、
「なぜ、じぶんのからだが、こんなにベタベタするんだ!」
「なぜ、喉がこんなにかわくんだ!」
と、なぞだらけの反応がジブンのからだに発症。
ああ、だからヤだったんだ(涙)。
8月の東京なんて、絶対ヤだったんだ(涙涙)。
サマーワークショップの報告は、BB NEWSでも読めるんだし。
わざわざン万円かけて夏の東京行くなんて。
だいたい、蒸し暑さがダメで、北海道に住んでるのに。
で、躊躇していたサマーワークショップの参加ですが、結論から言いますと。
「参加してよかった〜!」です。
BB NEWSから学べることはたくさんあり、毎回サマーワークショップの報告も楽しみに読んでおりますが、やはりライブで「感じること」の持つパワーは違います。
文字で「理解」できる「情報」については、SSWの報告書を楽しみに待ちますが、
やはり「ことば」は「音」と「情景(絵)」があってこそ。
それをひしひしと感じました。
当日、会場の亀戸カメリアホールにお集まりの皆様は、セルム本部の方々を始め、涼し気でエレガント(からだ、ベタベタしないのかなー?)でした。
50名ほどの方がいらっしゃいましたが、「皆さんB.B.カードを使ってるんだ〜」と思うと、ワクワクと嬉しい気分。お世話になった先生がたのお姿をみて、ちょっとホッとしたり、お写真で拝見したことのあるお顔にドキドキしたり。
中村先生のご挨拶の後、記念撮影。
そして午前の部がはじまりました。
山形の横山亜樹先生の講演は「あったらいいな 中学生にも英語体幹!」のテーマで、「学校のテストでいい点数を取りたい中学生」と「話せる英語を身につけてほしい自分たち(英語講師側)」とどう折り合うか?のまさに「英語教室アルアル問題」の実践レポートでした。 決して「お勉強が好きじゃない」「得意じゃない」生徒さんに対して、ていねいに誠実に向き合っている様子が、心にしみました。
「なるほど、そういうことやってるんだ〜」
「お、これは、私もやってみよう!」
「うんうん、そうだよね、そうだよね」
と共感ポイントが満載。
横山先生のお教室は「森の中の小さな英語教室」だそうですが、私の教室は「畑の中の小さな英語教室」。
全国には、「商店街の中の小さな英語教室」や「駅の近くの小さな英語教室」など「小さな英語教室」がたくさんあると思います。そんな「小さな英語教室」の皆さんが元気になる報告、あたたかい報告を横山先生のおだやかなお声から聞くことができて、とてもほっこりとした気分になりました。
続いての星野京子先生の講演タイトルは「どうすれば生徒たちがオリジナル作文の一歩を踏み出せるか」。お教室の生徒さんの作文や、様子については、BB NEWSなどの報告を通して少しだけ知識がありましたので、「一体どのようなレッスン?」そして「星野先生ってどんな方?」とお話しをうかがうことを楽しみにしていました。
会場の皆さんも興味津々だったのでしょうか。スクリーンに、「学年ごとの目標」や「レッスンの流れ」などが映し出されるたびに、会場全体からスマホのカメラをかかげる手がニョキニョキと立ち上がり、まるで、体操の時間のようでした^^;;。
星野先生のお話は、情報に無駄がなく、ぎっしり。それでいてシンプル。
お教室での取り組みについては、アイディアたっぷりで生徒さんの作文もとても楽しくハイレベルなものでしたが、これは、「作文への道筋」「英語力をつける方法」が、星野先生ご自身の中でブレがなくクリアになっているからこそ、だと感じました。
そして、そして、なんとまあうれしそうに生徒さんの作文を紹介なさっていること!
それが「ほら、この子たち、私が指導したらこうなったの。どうよ?」という「自慢」の気持ちからではなく、むしろ「子どもたちってすごいですよねー!ほんと、すごいですよねー!」と、生徒さんに対してのリスペクトが全身からあふれているからだからこそなのが、お声や仕草から伝わり、あたたかい気分に。
おだやかな口調の横山先生に対して、星野先生は、早口でパワフルでしたし、講演内容も対照的。お教室の様子、地域性、保護者や生徒さんの雰囲気もおそらく全く違うことでしょう。「情報」として「頭」に入れる部分だけだったら、共通点は「B.B.カード」だけに見えるかもしれません。
でもでも、おふたりに共通していることが確かにありました。それは、目の前にいる子どもさんをじっくり見つめて、それぞれの状況の中でご自身が「できること」「やれること」に向き合い、ていねいに取り組んでいらっしゃっているということ。
それは、ライブでお話しをうかがわないと感じられないことでした。
ほんとうに参加してよかったです。
パワポや動画、講演内容の準備など、時間と労力がかかる作業が舞台裏にあることと思います。講演者のおふたりには、ほんとうに感謝しております。
どうぞよろしくお伝えください。
私自身も、これからも、背伸びせず、自分ができることを、子どもたちと一緒に取り組んでいこうと思います。(←ま、つまり「いい加減」ということで^^;;)
そして、どんな環境や状況、生徒さんに対してでもそこで花咲くB.B.カードのもつスペックの高さ。これから先がまた楽しみですね。
午後はゲームやテーブルごとのシェアリング。
初対面でも「B.B.カードの共通項」があるから、おとな同士でもすぐに打ち解けられるのもB.B.カードのマジックですね。
いろいろな事情で、SSWの参加に二の足をお踏みの会員のかたも多いかと思います。
とくに地方在住だったり、小さいお子さまがいらっしゃる中では、ハードルも高いですよね。それでも、参加することで、「体感」することで、目の前の景色が変わるんじゃないかと思います。
私は、参加してよかったです。(肌、ベトベトしたけどw)
今日の女満別は20℃ほどです。
クールダウンしながら東京の余韻をかみしめております。
ほんとうにありがとうございました。
新井希久子