BBあるある劇場 (22) 〜 音で言えるということ 〜 |
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2017年 10月 19日
3週間前の私の担当の回で「北海道はすっかり秋です」と書いたばかりですが、なんともうあちこちで初雪が降り始めました〜(笑) この季節になると、うちの教室はハロウィンもスルーして発表会モードになります。発表会は、うちの教室にとって言わば「学校祭」。子ども達も私もとても楽しみにしていますが、毎年のことながら考えることがあり過ぎて、私の頭の中はごちゃごちゃになっています。 そんな状態なので、伝わる文章が書けるかどうか不安ですが、がんばります ^^;; B.B.メソッドの「3原則」の1つに「全体から個へ」というのがあります。繰り返し言いながら遊んでいるうちに、子ども達は初めから「文」の単位で言えるようになります。それは指導する立場から見ていてもおもしろいくらいです。やがて自然と、単語(1つ、もしくはいくつかの単語のかたまり)や、もっと小さな単位である音にも注目することになりますが、その時に拠り所となるのが、すでに(何となく)言えるようになっている64の英文です。 今年5月に始まった、小1と小2の4人のクラス。夏休みを挟んだ9月のある日、「"Gray Goose got some golden eggs."に、/g/, /g/, /g/っていう音いくつ入ってる?一緒に数えてみようか。」と私。文字を見ている訳ではないので、「音」を見つけるゲームです。 子ども達は、小さなかわいい指を折って、私と一緒に"Gray Goose got some golden eggs."と言いながら一生懸命数えます。本当にかわいいです。そして、こんなことを3文もやってみれば、小1でも「あ、そういうこと!」という表情になって、我れ先に数えて答えてくれます。 「じゃあ、"Peter Piper peeled a pink peach."に、/p/, /p/, /p/っていう音いくつ入ってる?」と聞くと、もう真剣です。予想どおり「5つ!」となり、数え直して"Piper"に2つ入っていることに気付いて「ほんとだ〜!」と悔しがってくれました。 そもそも、文も「何となく」言えている状態ですから、「5つ」だ「6つ」だと言っても、どこまで確信があるのかは怪しいものです。でも、このちょっとした遊びを通して、同じ文を今度は「個から全体へ」という視点で見ることにもなります。 主語替え遊びも始まりました。英作文の「初めの一歩」です。先ずは私の真似から始まり、先輩達の作品でも遊びます。「みんなも描いてみる?」と聞くと、「いいのぉ〜?」「描きたぁ〜い!」と一気に目がキラキラ。さっそく初めての力作が揃いました。もちろん、絵と音だけの作文です。 私はこの「音で言う」時期にたっぷりと時間とエネルギーを注ぐようにしています。「全体」と「個」を行ったり来たりしながら。言葉はそもそも音だということもあります。でも、もう一つ想いがあります。それは、もしこの後で文字でつまずくようなことがあっても、「音でなら言える」「意味もわかる」が先にあれば、文字にゆっくり時間をかければいいと思えるからです。その子のいろいろな成長が追いついてくるのを待ちながら、できることを伸ばしておいてあげればいい、そうすれば、きっとそれがその子の「拠り所」になり、何より「自信」になると思っています。 音から、真似から、全体から。 私は、こうやって英語に出会える子ども達が本当に羨ましいと感じています。 【魚住】
by selm_BB
| 2017-10-19 00:00
| BBあるある劇場
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