BBあるある劇場 (29) 〜 明日すぐに役立たない教材 〜 |
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2018年 04月 15日
ハウツー本のタイトルやキャッチコピーには、「明日から使える〇〇」「すぐに役立つ〇〇」といったものも多いですよね。英語の教材や英会話の本にも、少なからずあると思います。そういう謳い文句を見るたびに思うのです。必ずしも「明日から使える」表現にぴったりのシーンが明日あるとは限らないし、「すぐに役立つ」シチュエーションがすぐに来るとも限らないよなぁ・・・と。せっかく暗記しても、いざという時まで覚えてなんかいられない。それなら、今の世の中、便利な翻訳アプリもあることだし、いっそその方が楽で正確じゃない?・・・なんて。 皆さんは、「英語が使える」という時、どのようなことをイメージしますか? 「覚えた英語表現がスラスラと口から出てくる」ということではなく、「言いたいことが英語で言える」ということではないでしょうか?もちろん、暗記が役立つこともあります。知識ももちろん大事です。努力だって必要です。でも、それだけでは、「言いたいことが英語で言える」にはなかなか辿りつかないような気がします。 私がB.B.カードを使うのは、暗記や知識や努力の前に、というか、せっかくの暗記や知識や努力が活きるための「英語の土台」を作りたいからです。 「英語ってこんな感じの言葉」という語感。 「たぶん何とかなる」という自信。 これがあれば、後は何をやってもいいと思っています。何をやっても活きると思っています。 以前は、うちの教室でも、中学校の英語の勉強を多少見てあげていました。でも、BBで3、4年遊んで、いい感じで土台ができてきた頃に中学生になった子達が、テスト勉強に追われてしまい、どうしても「教科書の英語=英語」になってしまうのを見ていて、何とも切ない気持ちになっていました。「教科書の英語だけが英語じゃないよ!」と言いたい自分と、いい点数を取れた時の笑顔が見たくて教え込んでいる自分。未来の彼らと目の前の限られた時間。。。 迷った末に、子ども達の立場になって考えてみました。そして、当たり前のことに気づきました。中学生にとって、教科書の英語も、定期テストも、もちろん受験も、とてもとても大事なことだと。プレッシャーと戦いながら目の前のことを一生懸命がんばっているのだと。彼らにとっては、暗記や知識や努力も大事なのだと。 それなら!と、学校の英語は一切見ないことに決めました。今から7、8年前のことです。あくまでも、ポジティブでクリアな選択でした。今では、小学生はBBで遊んで土台(語感と自信)を育み、中学生以降はさらにBBやグラマーカードや多読などで知らず知らず力をつけてもらうこと、それが自分の仕事だと思っています。学校のテストも、英検も、そして受験も、土台とその上に伸びた力で、自分でがんばれるはず。(「何か困っていないか」だけは気にかけるようにしていますが。) 幸い、今は中学校の英語の定期テストもずいぶん変わってきたそうで、教科書の暗記=点数ではなくなってきたようですね。「暗記力」ではなく「英語力」が点数に結びつくのは嬉しいことです。そういう変化もあいまって、「学校の英語は見ない」という選択は、やっぱり間違いではなかったのだとホッとしています。「学校の英語とは違うことをする」ということが「いろいろなことをする」ことになり、それら全てが中学生自身の「英語の土台」の上で融合して力になっているようです。 私がBBでやっていることは、明日からすぐには役立ちません。いつなのかも約束できません。でも、それぞれの子ども達の中に、いつの間にか、それぞれの土台を作ります。 それだけは約束できます。 【魚住】 * 写真は、小1〜2の初めての英作文 (*^_^*) 文字ではなく、絵と音だけの作文です。 単純な主語替えから始めましたが、いつの間にかどんどん自由な合体になっています。
by selm_BB
| 2018-04-15 01:00
| BBあるある劇場
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