逆立ちしたら見えるかな(134) 少々気になっていること(1) 背筋は伸びていますか? |
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2023年 11月 15日
こんにちは 難波です。 「英語は教えない」「基本は遊んで学ぶ」「いい加減がいい加減」など、従来の英語教育観からはかけ離れたことを言い続けてもうすぐ半世紀になろうとしています。この50年弱の間に「インターネット」の発達により「B.B,カード」や「B.B.メソッド」が、世の中に広まるスピードは早まったと思います。ありがたい気持ちがある一方、私が使ってもらいたい形以外での使われ方も広まっていることは確かで、その点についてはなかなか悩ましいものです。せいぜいこのブログで自分の思いを精一杯伝えていけるのがせめてもの救いです。これもネットの恩恵ですね。 さて、インターネットの普及のおかげで各地のお教室の様子を見かけることも多くなりました。今回は「不本意な使われ方」というわけではないのですが、私が見かけたB.B.レッスンの中で「あれ?」と感じていることについてお話しします。 それは「B.B.カード」を使って遊んでいる生徒さんの「姿勢」についてです。 皆さんのお教室で「B.B.カード」を使って遊んでいる小学生、中学生はどんな姿勢をしているでしょう? 背筋は伸びていますか? 私の実体験なのですが、遊びに熱が入ってくると姿勢がよくなってくるんですよね。 元々「遊びが基本」ですので、椅子に座って前かがみで机にひじをつこうが、背にもたれかかって足をのばそうが、自分のレッスンでは一切注意したことはありません。ところが、レッスンが始まるとなぜか全員、背筋を伸ばした良い姿勢になっていきました。当時は単に「面白い現象だなぁ」と思っただけです。当たり前のこととして深く考えたことはありませんでした。 近年、ネット上で拝見するレッスンの中には小中学生が床にカードを広げて一見楽しそうに遊んでいる姿を散見します。それはそれで問題はないのかもしれませんが、背筋を伸ばせる状態や環境を整えるのもレッスンをさらに向上させる一つの手段では? というのも、振り返ってみて、レッスンで夢中になった子どもたちの背筋が伸びていたことが、とても大事だったのかもしれないと、今更ながら思い至ったからです。「英語らしい音」を出すためには猫背では心もとないです。 英語の発声は腹式呼吸が基本です。英語らしい発音をするためには姿勢が重要なのはその点からも理にかなっていると思います。背筋が伸びた状態で、英語らしい音が出せると気づき、私の生徒たちは自信を持ちました。このことが「もっと英語をできるようになりたい」という気持ちにつながっていったと思います。 床の上でのカード遊びでは、どうしても猫背になります。胸部が圧迫されて呼吸が浅くなるために、血液の循環が悪くなり、脳に行き渡る酸素が減少し、集中力も低下するそうですね。考えてみると、私たちは自信がない時や、落ち込んだ時は無意識に前かがみになるし、反対に自信があるときは、自然に背筋が伸びます。もちろん体幹が育っていない幼児の場合は椅子に座るのが難しく床の上にカードを広げて遊ぶことが多いかもしれませんが、少なくとも小中学生には「背筋がピン」とする環境を整えてあげたいなあと感じます。【難波】
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by selm_BB
| 2023-11-15 00:00
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2023年 11月 05日
難波です。 数回に渡りB.B.カードを使ったレッスンをする上での「心構え」についてお話を続けてまいりました。 今回は「心構え」の最終回です。 B.B.メソッドでは従来の学習法と異なり、はっきりと何かを「教える」ことがありません。遊びを通じて生徒それぞれが英語の音や表現をそれぞれのペースで身につけていくことを目指しています。それが言語習得の道筋としては自然なことだからです。ですから、生徒の側も「何かを学んだ」というすっきりとした気持ちになることは少ないかもしれません。「教えられていない」からです。 「いつの間にか覚えた」「知らないうちに英語を言えるようになった」ということで嬉しい気持ちになる子どもがたくさんいる一方、中には「一体自分は何かを身に付けたのだろうか?」と自分の英語力に対して不安な気持ちを持つタイプの子どもも現れます。レッスン開始当初は文字を使いませんから、余計に「言えても書けない、読めない」ということも不安感を増幅させているかもしれません。 そんな生徒に出会ったら皆さんはどうしますか? 「大丈夫だよ、英語力はついているよ」という励ましは大事です。 一方、「大丈夫と言われても、、、何が大丈夫なんだろう?」と不安を募らせるようになってしまっては本末転倒です。B.B.レッスンを開始してB.B.センテンスがまだ意味もよくわからない「おまじない(Abracadabra)」である段階から、センテンスの意味がわかるようになる期間には、不安感が募ることも多いことでしょう。特にこの時期に先生に取り組んでいただきたい方法があります。 こちらの記事でも書きましたが、「できるようになったこと」を具体的な言葉で伝えてほめてあげてほしいのです。 「前より大きな声で言えるようになったね。」 「カードを選ぶ時間が短くなったね。」 「前よりスムーズに言えるようになったね」 どんな小さなことでも構いません。「具体的な言葉」は大きな励みになるはずです。それを繰り返していきましょう。昨日より今日の自分が進歩していることに自分で気づけるように育てていただければ、それが安心感や効力感、自信につながり、生徒たちは自然にレッスンに対して前向きな態度で臨むようになることでしょう。 また、文字を書くことを焦ったり、単語を覚えることを重視するような生徒がいたら、言葉で一番大切なのは単語一つ一つの「音」ではなく、センテンスとして中身がともなっている全体の音の流れであること、音がきちんと入っていれば文字は書けるようになることも、しっかりと伝えていただければ嬉しいです。【難波】 #
by selm_BB
| 2023-11-05 00:00
| BBカードメソッド
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2023年 10月 25日
こんにちは、魚住です ^^ 札幌は雪虫が大量発生しています。どうやら今夏の猛暑が関係しているようです。歩いていても目や口に入ってくる状態。教室に入ってくる子達の服にもくっついて来るのでやっかいです。気になる方は「札幌 雪虫 大量」とかで検索してみてください(笑)しばらく悩まされそうですが、雪虫が姿を消して一安心する頃、今度は本物の雪がやってきます ^^;; さて、「教える」代わりにできることを思いつくまま書いて1年が経とうとしていますが、このテーマも今回で最後にしようと思います。 いろいろなことを書いてきましたが、どれも「がんばって意識してください」とか「このやり方でがんばってください」ということではありません。そんな風に言われると、それも窮屈ですよね。では、どうすればいいか。良い方法があります。 なぜ「教えない」ことが必要なのか、一段上から見たメタな意識を持ってみると楽になります。つまり、 「教えない」ことで、子ども達の英語学習にどんないい事があるんだろう? これをぜひ一度じっくり考えてみてほしいのです。できれば、勉強会などで、お仲間のBB先生達とあれこれおしゃべりしてみてほしいです。そうすることで、じゃあどうすればいいだろう?と考えることができます。私が挙げた「繰り返す」「お手本になる」「心を動かす」「自信につなげる」「寄り添う」以外にも、たくさんの「教えない」が見つかるといいなぁと思います。 子ども達にとって「いい加減が好い加減」な授業を目指すために、そして、先生自身の気持ちが楽になるために、先生は自分のメタ意識だけは「いい加減」にしないことが大事なのかもしれません。 最後にもう一つ、じっくり考えてほしいことがあります。 BBで何がしたいのか、です。 私は、はっきり決まっています。 英語の土台を作ること。 教室に来ている子達全員に、自信を持って、自分の力で英語を勉強できるようになってほしい、必要な方向に英語力を伸ばしていってほしい。それだけです。 もしかしたら私は、教えないようにしているのではなく、教えている暇がないのかもしれません ^^ 【魚住】 #
by selm_BB
| 2023-10-25 00:00
| BBあるある劇場
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2023年 10月 15日
こんにちは 難波です。 B.B.カードを使ったレッスンを行う上での心構えについてお話をしています。前回までは先生と生徒の間の信頼関係とそれをどう作り上げるかについてお話をしました。今回は「レッスンプラン」の面にスポットライトを当てます。 従来型のレッスンですと、「その日のテーマ(例えば「色」「曜日」や「現在進行形」などの文法事項)」があって、それをどう「導入」し「練習」し「定着させるか」の流れを重視していると思います。多くの英語教室がこのような「シラバス」に沿ってレッスンを組み立てていらっしゃることでしょう。 B.B.レッスンには「シラバス」は似合いません。「基本は遊んで学ぶ」だからです。「遊び」に分刻みのプランは必要でしょうか? また、低学年から高学年までどの学年でも使えるのがB.B.カードの強みです。そのため同年齢の子が集まったり、異年齢で構成されたりと、クラス構成もさまざまな形態が可能です。子どもたちの性格も個性もバラバラなのが当たり前なことですから、クラスごとの「色」も出てきますね。学校の行事日程や天候などの要因も生徒(そして先生側)の気分に影響をします。まさに人間、「生きもの」がレッスンの主体ですから。 「遊び」がメインであること、また、レッスンに参加する生徒と先生はロボットではなく「生きもの」であることを考えれば、B.B.レッスンで最上の「レッスンプラン」は ノープラン と言えます。もちろん、B.B.カードを使い始めての年数や、それまでの進捗状況は先生側で大まかにわかっているはず。その「大まか」なイメージがあれば、レッスンに全員が揃った段階で、生徒のその日の様子を見て決めていけば一番適切なレッスンができるはずです。 「先生、今日は何をするの?」 「さあ、何をしようかな。君は何をしたい?」 そんな風に生徒に問いかけて、一緒にレッスンプランをその場で作っていくような気持ちでいれば、生徒の側もより積極的にゲームを含めたレッスンに参加してくれるでしょう。まずは「生徒ありき」。参加者が活き活きとレッスンができること、心から「遊べる」ことがB.B.カードの良さを生かすことでもあります。 B.B.カードには中学校で学ぶレベルの英文が入っているわけですから、どんな形でもそれに繰り返し触れ、声に出し、耳で聞く。この基本が時間内に確保されるならばあらかじめ決められたプランは必要はないわけです。 そうは言ってもなかなか、ノープランで始めるのは抵抗がある先生方もいることでしょう。一回、それでやってみる。あるいはレッスンの一部をそうやって「場の雰囲気」にゆだねてみる。そんな一歩を踏み出してくだされば私のいう「ノープランが最上」の意味がお分かりになることと思います。【難波】 #
by selm_BB
| 2023-10-15 00:00
| BBカードメソッド
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2023年 10月 05日
こんにちは 難波です。 BBレッスンを成功させるための先生側の心構えについてのお話の3回目。「信頼関係」の続きです。 生徒と信頼関係を築くためにはクラスの雰囲気作りが欠かせません。以下、私が思いつくことを挙げてみます。
この最後の「間違えられる雰囲気」はとても大事です。間違えを矯正せず、リキャスト注の形で修正することをお勧めしているのはそのためです。そしてリキャストをして生徒が正しい文章を言えたときには大いに褒めてください。ただし、全員を対象に。 また、褒める際は結果だけではなくそこに至った過程や努力を褒めましょう。(これは最近、よく言われていることですね。)もちろん口先だけの褒め言葉はすぐに見破られてしまいます。生徒と本音で向き合い、その努力や意欲に対して「うれしい」と思っている気持ちを素直に伝えることも必要です。 生徒を信頼していること、誠意を持って対応していることが生徒に届けば、それが信頼関係につながります。 シンプルであたりまえのことですが、大人(先生)は「なんでできないんだろう!」「これを覚えさせなければ!」と気が急いてしまいがちです。立場上は英語を「教える」人ですが、「英語」にばかりこだわると目の前の生徒が見えにくくなるものです。気をつけたいところですね。 次回からは生徒が活き活きとレッスンに参加できるクラス作りについてお話しいたします。【難波】 注:リキャストについては過去、こちらの記事で詳説しました。セルムブログ 2021年4月5日号 また、私がリキャストを使うようになったきっかけ(思い出話)はこちら(10年前の記事です。) #
by selm_BB
| 2023-10-05 00:00
| BBカードメソッド
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