凄い、教師力! (T) |
クラス構成は男の子10名、女の子8名の計18名です。子どもたちの国籍はいろいろです。タイ人、アメリカ人、中国人、韓国人、スペイン人、日本人。
教室の真ん中に直径1.5メートルくらいの丸いカーペットが敷いてあり、その周りに直径1メートルくらいの丸いテーブルが4つおいてあります。テーブルの中心にそのテーブルのカラーを示す色紙がはってあります。
まず、B.B.カードのダイヤマーク1組を各テーブルにくばりました。“Please shuffle your cards.” 子供たちはどうしたらいいの?という顔をして、こちらを見ています。近くのテーブルに行きお手本をしめしました。他のテーブルではだ~れもカードに手を出しません。「どんな指示を出そうか」と考えるまもなく、クラスの先生がすかさず近くのテーブルに行き、「シャッフル、シャッフル、シャーッフル。シャッフル、シャッフル、シャーッフル。」とゆったりとした節に合わせてカードを崩し両手で混ぜ始めました。誰か一人がシャッフルするのではなく全員が参加してシャッフルを楽しんだのです。とっさの判断によるアイディアです。それって凄い、教師力!
次に、”Please put the cards four by four face up.”こちらはスムーズに完了です。B.B.のセンテンスを読み上げて、"Which one do you think it is?”と聞いてカードを選んでもらいます。時間も余りかからず間違えも殆どなくいい感じでカードを選び無事ビンゴゲーム終了です。
日本でのクラスでするように基本ビンゴ2回、頭脳ビンゴ1回、そして最後にカルタをしました。ゲームに勝敗はつき物ですから何のためらいもなく、私はいつも通りに勝ったチームに、"Red team is the champion. Congratulations!”といって拍手をしたのですが、ふと気がつくと先生が各テーブルを回って”What is your digit number? A two-digit number or one-digit number? のように質問をしていらしたのでした。とっさに「なるほどdigit numberね」と思ってしまいましたが、もしかすると勝敗から子どもたちの気をそらせるための先生の知恵かもしれないことに思いあたり、何かいけないことをしてしまったような気分になりました。やっぱり凄い、教師力!
what to teachやhow to teach よりもっとずーっと大切なものに気づかせて頂いた一日でした。