先生のスキルと自信について (T) |
新学期になって「B.B.カード」に興味を持たれた先生が、体験会にいらしてくださいます。
実際にカードでゲームをしながら、その考え方を伝えますが、ゲーム運びに気を取られて、残念ながら考え方まではなかなか伝わらないように思います。一応理解はしてくださるようなのですが…。
受講者の一番の問題は、何と言っても
1)疑問「こんなセンテンスを子ども達が覚えられるの?」
2)不安「センテンスを自分が覚えなくてはこのカードを使えない」
3)確信「BBのセンテンスでは会話は教えられない」
と思われるようです。
受講者の中には、独自に20年以上英語を教えていらっしゃる先生、中学・高校・大学で、或いは英語学校で英語を教えていらした先生、これから教えたいという先生まで大変に幅広いです。しかし、B.B.カードが誕生したばかりの頃と異なり、最近は児童英語教師養成講座もいろいろあり、専門的に児童英語教授法を学ばれた先生も大勢いらっしゃいます。各教受法によりそれぞれ理念も方法も異なるのは当然と思いますが、スキルを身に付けたり先生としての自信を持てるまでに普通はどのくらいかかるものなのでしょうか。個人差は当然あるとして…。
自分自身を振り返って考えてみると、それは英語を教え始めて、10年以上たってからでした。現場での経験を積んでいく中で様々なスキルが磨かれていったと思います。
子どもたちや保護者とのコミュニケーション能力もしかりです。ところが、途中で、「B.B.カード」が誕生し、教え方のスキルはゼロから手探り状態で始めなくてはなりませんでした。この時、子どもたちや保護者との信頼関係が培われていなかったら、恐らくほとんどの子どもたちが止めて行ったのではないかと思うとぞっとします。子どもではなく保護者の意向で止めて行った子が1名いますが、その時は自分に自信がなく、止めたくないという子どもの気持ちに答えてあげられなかったのが、今思い出しても残念です。
「B.B.カード」体験会や入門講座を何度も繰り返し受講して下さる先生方に一言。「畳の上の水練」は役に立ちません。要は少しでも多くの経験を積むことが大事だということです。
Experience without learning is better than learning
without experience. 【難波】
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お詫び:
以前、このブログにコメントをいただいておりました。ずっと気づかずにいたばかりでなく、気づいた後も、どのようにしたらよいのか分からずお返事も、お礼も申しあげておりません。失礼をお許しください。【難波】