「初めまして」から「あ、どーも」へ |
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文法の説明から入って、脈略のない例文しか見せずに、はい暗記しなさい、テストします!的な英語の授業が、信じ難いことに今でも普通のようですが、いったいそれでどうしろと言うのでしょう!?. . . という怒りは一先ず置いておいて、それはそれと受けとめて(勝手に)うまくタイアップしていこうというのが私のモットーです。一番大事なのは学んでいる子ども達。その子ども達の毎日の英語環境が変わらないのであれば、そこにマイナスの気持ちを持ったところで何の解決にもなりませんから。
ですから、授業もテストもガタガタ言わずにちゃんとやりなさい、と言います。そして、文句言ってるヒマがあったら、自分にできることを自分でやりなさい!と。
私も高校生のときは正直わかっていませんでしたから、今の高校生達も同じなのだとは思います。それでも、とにかく習慣を作ってあげたい。忙しい時間の隙を縫ってでも、自分のためにがんばりたくなるような好循環の歯車の、その最初の一押しを手伝ってあげたい!心からそう思います。
それは、ここにも何度も書いていると思いますが、「量」との出会いです。英語習得の鍵は「質より量」。そして「慣れ」。今回お伝えしたいポイントは、「初めまして」から「あ、どーも」へ、です。
イメージしてみましょう。普段の生活の中で、初めて会う人に自己紹介をします。それきり会わない人は別として、しばらくはきちんとした付き合いが続くであろう人との初対面シーンです。多少なりとも緊張感があるはずです。「どんな人だろう」「うまく打ち解けられるだろうか」「名前を覚えなくっちゃ」など、様々な思いがよぎるでしょう。
では、1週間後に再び会ったときをイメージしてみましょう。全然違いますよね。2回目と3回目もまた違うでしょう。言葉づかいも顔の表情も、そして何より気持ちが、どんどんリラックスしていくでしょう。
1回目の出会い方にもよるでしょうけれど、多少深く知っておくもよし、ちょっと謎を残したまま気になっているのもよし、どちらでもかまわないと思います。それよりも、ちょっと間をおいて、2回目、3回目と再会する方が、“無理なく”身近に感じられるようになると思いませんか?相手が人でも、言葉でも。
高校生には、この「あ、どーも」の関係をとにかくたくさん増やしてほしいのです。そうすれば、初対面のときに“一語一義”的に無理に覚えた単語達にも、きっと命が吹き込まれることでしょう。自分と単語、単語と単語、全てが有機的につながっていくでしょう。英文を“生きた言葉”として読むことができるでしょう。そうなれば、もう後は自分で好循環の歯車を回し続けられるはず。
そして、それには「量」と「慣れ」が一番大事なんです。
高校生諸君、どうせなら、報われる努力をしましょうよ。
非力ではありますが、歯車の最初の一押し、いや二押しくらいなら、心を込めてお手伝いしまっせー!
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おそらく当時の高1に向けて書いたもののようですが、今なら、小学生も含めた全員に向けて書くでしょう。
どんなことにも「1回目」はあります。1回目がなければ、2回目も3回目もありませんし、1回目と2回目の差は、安心、自信、余裕を与えてくれます。
そのためには、プレッシャーを与えないこと、そして、難しいかどうかを大人が勝手に決めないこと。
たくさんの1回目があれば、たくさんの2回目のチャンスが生まれ、子どもを強くしていくはず。
ここに書いたことが、前回の難波先生のブログにあった「たくさんの1回目」の原点です。