(B.B.News No.270 dated May 25,2014より)
「B.B.カード」はご存知のとおり、早く覚えさせようと焦ることなく満遍なく使うことを提案しています。これは最初から間口を広げて、子どもたちに短期間でいろいろな英文に触れる機会を与えるためです。子どもたちの能力、性格、環境、好みは千差万別ですから、子どもたちはそれぞれ自分の好きなカードのセンテンスから覚えていきます。それらは絵であったり、センテンスの音やリズムであったり、意味内容であったりします。ということは、人と比べる必要がなく、マイペースでBBセンテンスを習得していきますので、当然情意フィルターは下がっています。一般的に言語の習得を高めるには学習者の緊張・不安が少ないほどよいとされています。また、カードの使い方はゲーム方式ですから、このこともまた、最初から緊張感を持たせません。もっとも、ゲームに勝とうとする緊張感はあるかもしれませんが・・・。しかし、これは学習における緊張感とは違いますよね。
さて、なぜ今、こんな話を持ち出したかといいますと、せっかく早くから英語を学ばせようと英語教室に通わせたのに、カード遊びばかりしていることに、不安や不満をお持ちのお母様の話を聞いたからです。「B.B.カード」の説明には、ぜひ、「遊びの大切さ」を強調していただきたいと思います。保護者の皆様にご理解いただけると先生の気持ちもリラックスできて、その結果B.Bの威力も発揮しやすくなるはずです。
ゲームの利点
1.どの子も参加しやすいので、全員参加が望める。
2.間違いがゆるされる。
3.減点主義ではなく加点主義である。
4.膨大な回数の反復練習が可能である。
5.連結音なども体得でき、言えるものは聞き取れる。
6.常に声を出して脳を活性化させている。
7.ゲームであるからこそ右脳も左脳も同時に使う。
8.勝敗は自分のせいではなく運に左右される。
9.勝ち負けという感情の緊張と弛緩により記憶力の維持増強が可能。
10.その他: カードがあればどこででも遊べる。
初めての人でもゲームに参加できる。
ゲームリーダーになることで自信がつく
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これは、生徒のお母様方から、「今日どんな英語習ったの?」と聞いても子どもがビンゴやカルタをしたとしか答えてくれないという不満に対して、「遊びがとても大事」なんだということを説明するための資料にと思って書いたつもりでした。ですから「ゲームの利点」ばかりに目を向けて書いたのですが、今、読み直してみて、「カードの利点」を改めて確認できました。とてもうれしいです。【難波】