小学校BB英語活動 実況中継(3) |
S(座っているこども達)「ピンポーン!」
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2015年 07月 09日
******** 新年度を迎えて、初めての英語活動の日に必ずすることを前回ご紹介しました。それは、クラスが騒がしくなったときに「黙って右手をあげて待つサイン」の約束です。(小学校英語活動 実況中継 2)"Be quiet!"と注意されて、それに従うことになれてしまうのと、自分で気づいて行動を起こす習慣がつくのとでは、その後のこども達の活動への取り組みの意識がかなり違ってしまうのです。 さて、初日の活動で必ずすることのふたつ目は、何でしょうか? それは、クラスをいくつかの「チーム」に分けることです。通常、少人数でおこなう英語教室のレッスンでは、各自が1セットずつの「マイB.B.カード」を用意しますが、小学校で人数分のB.B.カードをそろえるのは一般的に予算の関係で難しいのです。そこで、チーム分けをしてそれぞれのチームごとに1セットでの活動を考えました。1チームは5名から6名ずつです。これは限られた条件のもとでB.B.ゲームを進めやすくする工夫のひとつだったのですが、色々な場面で、その利点をこども達から教えてもらうこととなりました。 このチーム分けに関しては、実は私なりのこだわりがあります。いつも偶然で決まる「くじびき」を採用しています。すでに各クラスでは、グループ活動のための「班」がありますが、それはこども達の日常をよくご存知の担任の先生が、男女比をはじめ得意、不得意、その他いろいろなバランスを考慮して決めていらっしゃるようです。「英語活動」においては、あえて既成の班とは無関係に偶然性だけで決まるチームを作ろうと考えました。人生において「偶然の出会い」はよくあることですもの。いろいろな活動を通じて新しいメンバーとうまく折り合っていく体験もコミュニケーション能力を高める学びになると思います。ただし、今年度は担任の先生方から男女比率のバランスは考えてほしいとの要望がありました。そこで、男女別々のくじを用意しました。昨年度は、男子4名に女子1名や、その逆のチームもできてしまったからです。 新チームができたら、いよいよ「B.B.カード」の時間です。はじめてB.B.カードを導入するときも、B.B.カードメソッドでは「教えない」が基本原則ですから、こども達の「勘(?)」だけが頼りの「あてっこクイズ」からスタートします。まずBig B.B.カード5枚をアトランダムに黒板にマグネットでとめます。最初に選んだカードは、以下の5枚。 "Peter Piper peeled a pink peach." "Betty Botter bought some butter." "Tommy Tucker took a train." "Dolly Dimple danced with a dog." "Happy Henry has gone to Hawaii." そして、こども達は、CDの音声と合うカードを当てていくというクイズゲームです。 先生:T 生徒:S T: 今からCDを聞きます。どの絵のことを言っているか分かった人は手をあげてね。 CD: ”Tommy Tucker took a train." S(大勢):「ハーイ!」「ハーイ!」「チュレインと言ってる!電車だ!」 こども達の半数以上が思い思いのことを言いながら、すぐに手をあげました。1チーム5~6名で、5チームに分かれて座っています。最初に手をあげたこども達がいるチームを指さします。 T:「 OK. Stand up. Share your ideas with your teammates and come up here.どの絵かおともだちと相談して前に出てきてね。」 話し合いがすむと、チームメンバー全員がぞろぞろと黒板の前まで出てきます。 T:"Touch the picture on the blackboard together. One, two, three!" "One, two, three!"のかけ声で、全員、同じカードにタッチしました。中には多少自信がなさそうな子もいますが、一緒にチームメンバーと同じカードをタッチすればいいのです。つまり、まずは「参加した気持ち」になってくれるのが大事です。 T: 「ピンポーン or ブッブー? 当たり or はずれ?」 黒板の前に出ないで座っているこども達に質問します。 S(座っているこども達)「ピンポーン!」 T:「ピンポーン!大当たり~!では、英語の早口言葉、みんなで一緒に言ってみようか?3回言ってみよう!」 ここで、クイズに出したカードのセンテンスをクラス全員と一緒に言います。 T&S:”Tommy Tucker took a train.” "Tommy Tucker took a train." "Tommy Tucker took a train." こども達の声は、次第に大きくなっていきます。まずは、正しく言えても言えなくても、「言った気持ち」「言えた気持ち」になってくれたら大成功です。 T:「トミータッカーさんは、何に乗ったの?」 S:「トレイン!」「電車!」 こんな質問で、ほとんどのこども達は、なんとなくこのカードの内容は「『トミータッカーという人が電車に乗った」らしい(?)」と気づいてくれます。残りのカードも、同じような方法で、こども達といろいろなやりとり(interaction)を楽しみながら、音声と該当する絵を確認していきます。 【中村】 ******** 【追記】 小学生時代は、将来英語を「学ぶための力」を蓄える時期と考えられます。「学ぶための力」は、たくさんの英語の文に、五感を通していろいろな形で慣れ親しんでいることで身につきます。音やリズムだけでなく、フォニックスも文法も文構造も全てがその中に入っているからです。B.B.カードでしっかり遊び、余裕を持って、中学からの本格的な英語学習に備えてほしいと願っています。【中村】
by selm_BB
| 2015-07-09 00:00
| 小学校英語
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