BBあるある劇場 (13) 〜 先生の引き出し 〜 |
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2017年 02月 23日
魚住です。 授業を進める上で、先生の引き出しは多い方がいいというイメージ、ありますよね。 でも、どんなものが入っているべきなのでしょう? その方がおっしゃっていたのは、主に「文法事項」や「アプローチのし方」の引き出しのことで、「この文法を入れたい時はこんなやり方もあんなやり方もある」というふうに、引き出しの中身を増やしたいということでした。 では、どうしてそういう引き出しが必要だと思ったのでしょう? おそらく、「B.B.カードにはたった64のセンテンスしかない。その代わり、いろいろな言い換えをすることで、様々な文法事項に対応できる。その材料やテクニックが引き出しにいっぱい入っていれば・・・」ということでしょう。そして、自分にはそれが足りないと感じた。 では、どういう時に「足りない」と感じるのでしょう。 またまた推測ですが、ヒントは「文法を入れる」ということかなと思います。 「文法を入れる」? 私は「文法を入れる=文法を理解させる」ことではないと思います。文法はもちろん大事です。でも、それは帰納的に「整理する」ものであってほしいと思います。そして、整理するためには、その材料となり拠り所となるデータがたっぷり必要です。 では、そのデータはどこに? ご安心ください、それは、B.B.カードに全て詰まっています。 「文法を入れる」というのは、けしてBBのセンテンスを使って文法事項を理解させるということではなく、BBで遊びながら様々な文法事項に繰り返しふれてもらう、イメージしながらたくさん声に出して言ってもらう、ということだと思っています。そして、文法を整理する時のデータになるのは、単に言い換えた例文の蓄積などではなく、むしろもっともっと感覚的な経験の蓄積のような気がします。頭の上に電球が点くような発見があってもいいし、なくてもいい。子ども達にとっては、いつの間にか自然にできるようになっていることも多いので、驚きもなく当たり前に感じるかもしれません。そんな「何となく知ってた」ことを一緒に整理することで、子ども達の自信を確信にしてあげられる、それでいいように思います。 「文法を入れる」ために先生の引き出しに入れておくべきものがあるとすれば、それは「文法事項」でも「アプローチのし方」でもなく、子ども達が1回でも多くBBセンテンスを反復することができて、頭の中をぐるぐるさせられる「遊び場」のようなものかも。 だとしたら、先生の引き出しの中は、いろいろ詰め込んでおくよりも、むしろ空っぽのまま空けておく方がいいのかもしれませんね。 【魚住】
by selm_BB
| 2017-02-23 00:30
| BBあるある劇場
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