逆立ちしたら見えるかな?(37) 英検とインタラクション(2) |
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2018年 09月 25日
九月の声を聞くと同時に関東地方も少し秋めいてきたように感じます。
皆様いかがおすごしでしょうか? 前回の「逆立ちしたら見えるかな?」では、B.B.レッスン育ちの子どもたちは、様々な語調や音調をもつ英文にたくさん触れているため、英検にも悠々と対応できていること、そして「英検に強い!」の口コミでB.B.カードを採用してくださる児童英語教室が多いことなどについてお話ししました。 私自身、英検合格にB.B.カードが役に立っていることは大変嬉しく思います。その一方、B.B.カードは、「テスト対策」の枠組みを超えた英語力をつけることに使えると確信しています。そのため、ここ数年、「インタラクション」という言葉でB.B.レッスンの中で会話を展開することを提案しています。 「インタラクション」の考えのもとは、母語の習得プロセスにあります。 赤ちゃんの言葉の習得の様子を見ていると、「一語文」「二語文」を言い始める前に、1年から2年に渡る「サイレントピリオド」と呼ばれる時期があります。この間、赤ちゃんは言葉を発することはありませんが、家族や周りの人々が発する言葉の調子やその場の状況を五感を通して浴びながら、大量の体験的インプットを受けています。そしてそのプロセスの中で、ケアテイカーである母親や父親は、赤ちゃんが発するたった一つの「一語文」を理解できます。それは、世話をする側も、それまでの濃いふれあいにより、言葉以外の情報—赤ちゃんの表情や、顔色、からだの動きーからその子が「言いたいこと」がわかるからだと思います。「自分が発したことばを理解してもらえた!」という喜びで、赤ちゃんの発話はどんどん増えていきます。ただ、一方的なインプットだけでは、赤ちゃんがことばを習得することはないでしょう。つまり、赤ちゃんとその周囲の人々がこうして「インタラクション」を重ねることで言葉は身についていくのです。 この母語の環境ー親しみのある「ふれあい」を通じての言語習得プロセスができる場ーをEFL環境である日本での英語習得で探すとした場合、児童英語教室の「レッスン」という場が活かせるのではないか? というのが私の「レッスンでもっとインタラクションを!」の提案の根本にあります。 英語を学んでいる「レッスン」の場は、子どもたちにとって、安全で親しみの持てる空間であるはずです。信頼している大好きな先生や仲間と、リラックスした環境で英語のやりとりをする場として、ぜひ、皆さんのお教室をお使いください。それが「テスト対策」の枠組みの外にあるさまざまな英語を子どもたちが身につける一助になるはずです。 それを可能にするにはいくつか重要な条件があります。 まず、子どもたちと先生にとっての共通項である「B.B.カード」があること。子どもたちが、B.B.カードやそのキャラクターに親しみを持って接し、センテンスを繰り返し繰り返し触れていることが大事です。それが、インタラクションの展開の「土台」になります。 そしてもう一つは、「教室」を英語を「教える場」ではなく「やりとりをする場」だと皆さんが意識することです。そして、これがなかなか難しいようですね。この点については、また次回にお話を続けることといたしましょう。【難波】
by selm_BB
| 2018-09-25 00:00
| BBカードメソッド
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