BBあるある劇場 (35) 〜 帰ってくる場所 〜 |
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2018年 12月 15日
12月9日(日)に恒例の発表会があり、少々慌ただしくしておりました。余韻に浸る暇もなく、その翌日から通常の授業が再開しました。たっぷりB.B.カードだけで遊ぶのは1ヶ月半ぶりです。 実は私、なんと発表会直前に珍しく喉を痛めてしまい、発表会は何とか乗り切ったものの、翌朝はかすれ声しか出ませんでした。でも、ここで全く慌てないのがBBのレッスンのいいところ ^^ 1コマ目のBB歴2〜3年半の小5〜6年クラスでも、センテンスは子ども達だけで言ってもらい、私もちゃっかりゲームに入れてもらって遊びました。そういう時の子ども達はさぼることなく声を出してくれます。素直ないい子達、しかも一人一人ずいぶんしっかり言えるようになったなぁと感心。面白いことに、声を出さずに遊んでいると、勘違いして覚えたまま言っている文もよく聞こえてきます。その中に、冠詞の"The"や"A"が抜けているものもいくつかありました。 日本語には英語の冠詞の"a"や"the"に当たるものがありません。音で繰り返し言うことで覚えたB.B.センテンスでも、たとえばmouse, cat, group, crowなど、元々カタカナで知っている単語から始まる文は冠詞が脱落しやすいようです。 さぁて、どうしようかな〜?一度主語をじっくり見て遊ぶのも楽しそうですし、ストーリー性を持たせることで、"a"から"the"への「変身」を体感してもらうのもおもしろそうです。文の意味がよりクリアになるいい機会かもしれません。来週、まずは"a"や"the"がいくつあるかみんなで数えてみようかな?びっくりするかも ^^ そんなことができるのも、まずは64の文を(言い間違いはあっても)まるごと言えているから。帰ってくる場所があるからです。 この子達も中学生になれば、土台もできているので、馴染みのあるBBの言い換えで「練習」をするのもいいかもしれません。高校生にもなれば、たまにはBBの文を懐かしみながら「解説」するのも面白いものです。BBから無限に外へ広がっていく感じでしょう。家を出て、自立して一人で暮らし始めることもできる年齢なら、育った場所というものを客観的に分析することにも意味があります。 でも、小学生のうちは違います。 BBで何かを教えるようなことはしません。私は「語感」づくりに大事なことはすべてBBの中にあると思っています。そして、大量に繰り返すことでしか「語感」はできないと思っています。 なので、小学生のうちは高学年でも、広げていくことよりは、BBにどっぷり遣ってもらうことを大切にしています。言い換えやお話づくりはプチ冒険。必ず帰って来られる場所があるからできることです。トールキンではありませんが「行きて帰りし物語」(笑)プチ冒険から帰ってきては、またほっとしながらBBのオリジナルセンテンスにどっぷり浸る。BBは、ただそこにあって待っていてくれるだけでいいのです。 発表会が終わって、いつもより遠くまで大きな冒険に出た子ども達がBBのところへ帰って来ました。何事もなかったかのように、B.B.カードで遊びます。どこかしら安心したようないい笑顔です。 「冒険はめちゃめちゃ楽しかったね〜!!でも、やっぱり家はいいね!」 そんな風に思っているのかも ^^ 声が出なくて苦しそうな先生が、そんなことを考えてマスクの下でにやにやしていたなんて、子ども達は想像もしていなかったでしょうけれど ^^;; 【魚住】 写真は、発表会準備中の会場。私が何も言わなくても、慣れた保護者の方々がどんどん準備を進めてくださいます。
by selm_BB
| 2018-12-15 05:45
| BBあるある劇場
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