逆立ちしたら見えるかな?(40) 『語感』(2) |
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2018年 12月 25日
年の瀬となりました。 この間「平成」になったかと思ったらもう三十年。 来年は改元です。 昭和生まれのB.B.カードが平成をを経て次の世でも活躍できるよう、私もまだまだがんばらなければいけませんね。 前回の「逆立ちしたら見えるかな?」では、B.B.カードの「使い方」について、熱心な児童英語教師の皆さんの提案から私が感じてきた「違和感」そして、お願いについて率直にお話ししました。 B.B.カードを 「文法を『教える』ための道具にしないでください」 「テキスト的に扱い、子どもたちの意欲と『気づき』の機会を削がないでください」 もしかしたら現場の先生からしたら少し極端な物言いかもしれません。それでも繰り返しお願いしたいと思います。なぜなら、問題集的、テキスト的にB.B.カードを扱うことでは、B.B.カードが持つ「強み」が活かされないからです。B.B.カードだからできて、テキストではできないこと。それが英語の「語感」育てです。 では「語感」とはなんでしょう?「語感」を辞書で引くと「言葉のニュアンス」、「言葉に対する感覚」とあります。B.B.カードが養う力は後者です。具体的には、何度も耳で聞いて繰り返し口にすることで「身についた」文をもとにして、すぐに別の言葉に置きかえることができる力のことです。 B.B.カードを使ったレッスンの初期の段階ではBetty Botter bought some butter.という文を、同じようなイントネーションで真似て言うことで英語のリズム感を育てます。そこからスタートして、いずれは、Betty Botterを自分や別のキャラクターに置き換えたり、butterをcheeseやwineに置き換えたりすることができる力が育ちます。英語に対するフィーリングが育つとも言えるでしょう。 母語習得の過程で、子どもが、文字を学習する前に大人が言っていることを理解し、自分の言葉で気持ちを伝えることができるのは、母語について、この「語感」がからだに染みこんでいるからでしょう。 外国語である英語についてこのプロセスを疑似体験させることがB.B.カードでは可能なのです。 魚住先生がブログ記事の中で、ご自身がB.B.を使い「語感」が育った感覚があるとお書きです。B.B.カードで得られる「実感」を子どもたちが言語化することが難しい中、(だからこそ、なかなか理解されない中)、その言葉には、大変励まされました。そして、そうお感じになったのは「B.B.カードと出会い、子どもたちと遊んで数年たち...」だそうです。語感育てには「時間」も必要ですし、そして何よりも使う側に「精神的な余裕」がないとできませんね。現代社会では、そうした「ゆっくり待つことができる大人の存在」、そのことが何よりも子どもたちによい影響を与えると思います。そうした新しい時代の「児童英語の先生」が増えることを願ってやみません。 平成の世も終わるいま、社会の仕組みも従来とはずいぶん変わっていくことが予想されます。問題集的なアプローチ、大量の「知識」の押し付けは、過去のものとなる時代がやってきます。のびのびとした発想力や、自主性、考える力を子どもたちが身につける必要が出てきています。B.B.カードで「あそぶ」ことを通じて、子どもたちは心を解放しながら、子どもらしいのびのびとした感性と英語の語感を育てることができます。まさに、今こそ、B.B.カードの出番だな!と、ワクワクした気分で新年、そして新しい「時代」を迎えられそうです。 一年間、セルムブログを応援してくださり本当にありがとうございました。 皆様にとって来年が幸多く、喜びにあふれる一年になりますよう願っております。 【難波】
by selm_BB
| 2018-12-25 00:00
| BBカードメソッド
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