逆立ちしたら見えるかな(46) 「生活言語」(2) |
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2019年 07月 25日
こんにちは。 難波です。 長い梅雨も明けそうな関東地方ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 前々回、前回の「逆立ちしたら見えるかな?」では、学校の教室で使われる、教科を勉強するための「学習言語」と、それを学ぶ前提としての「生活言語」についてお話を始めました。さらに「生活言語」の観点からB.B.メソッドの利点について考察したいと思います。 くりかえしになりますが、母語(私たちの場合は日本語)を使って言いたいことや表現したいことを瞬時に思い浮かべることができるのは、生活言語が土台にあるからです。この「生活言語」は、語彙、音声、文法、ニュアンス、その場の状況などを、まぜこぜの形で、何度も何度も薄紙を重ねるような形で耳にし、それを口にしてみて、修正して、、、のプロセスを気が遠くなるほどくりかえすことで身につけるのですが、そんなに膨大な作業をこなしていることについては、私たちはほとんど「無自覚」だということを忘れてはいけません。つまり「今、自分は言葉を学習している」などと意識することはほとんどないはずです。それでも、あるいは、だからこそ、目に見えない言葉についての様々な知識(これを私は「暗示的知識」と呼んでいます。)を身につけ、さらにはスムーズに言葉を口にすることができるのです。 前回のブログでも触れたように、この「生活言語」を土台としてこそ「学習言語」が理解できるのですが、日本の子どもたちの場合、当然のことながら「生活言語としての英語」を身につけることもないまま、いきなり「学習」がはじまります。つまり、土台がないところに家を建てようとしているのと似ています。この「英語学習」においては、「質問をするときはこの形、否定をするときはこの形」「過去を言うときはこのように。未来を表すのはこれです。」「複数形にはsが付きますよ」などと事細かに「教えて」もらいます。「ああ、そうなんだ」と「覚えて」何度も何度もそれを使った「練習」もすることでしょう。一生懸命、意識して学習して身につけたこの知識は、暗示的知識に対して、これは「明示的知識」とも呼べますね。もちろん、この意識的学習のメリットはたくさんあります。例えば「正確に覚えることができる」「知識の有無の評価を教師の側もテストされる側もしやすい。」テストされる側については、「覚えたか、覚えていないか」の判断がつけられるので、正しい「答え」を出す場合、自信を持って出せるなどがその代表です。ただ、大多数の子どもたちにとって、このやり方で、スムーズに言いたいことを口に出せるようになるのが至難の技であることは、例を出すまでもなく、私たち自身がたどってきた英語学習の道筋を振り返れば、答えが出ますね。土台のない建物を建てることがほぼ不可能なのと同じです。 そこで、この「空白」の土台を埋めるのがB.B.メソッドというわけです。 次回は、空白の埋め方についてまたおしゃべりいたします。【難波】 ***** 先月発売となった新刊書「勉強嫌いの子どもがときめく魔法の英語学習法 B.B.メソッド」は、おかげさまで、控えめでありながらも好評を持って迎えられています。 お読みになった方からのご感想も楽しみにしております。 ぜひセルムまでお寄せくださいませ。
by selm_BB
| 2019-07-25 00:00
| BBカードメソッド
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