BBあるある劇場 (48) 〜 続・バランスとタイミング 〜 |

カレンダー
My Link
カテゴリ
記事ランキング
以前の記事
2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 more... 最新のコメント
タグ
検索
ブログジャンル
|
2020年 01月 06日
![]() 魚住です。 前々回の「BBあるある劇場」では、子ども達の学びには、慣習的な教え方の順序より、バランスやタイミングが重要ではないかということを書きました。そして、ちょうどその頃教室では、恒例の発表会まで1ヶ月となり、各クラスでいろいろなドラマが生まれ始めていました。 昨年5月スタートの小1〜3クラスは初めての発表会。絵本の読み聞かせをベースに、絵を描いたり工作をしたりしながらゆっくりと時間をかけて作り上げました。発表会に対して今一つ盛り上がっていなかった小3のT君は、絵のアイディアがいろいろ湧いてきた日から俄然やる気になりました。小1のMちゃんは工作で小道具を作った日から一段と目がキラキラし始めました。当初、セリフは口頭で繰り返したものをそのままステージに上げようと思っていましたが、小1のRちゃんは、小4のお兄ちゃんのいるクラスには台本というものがあると気づき、自分も台本がほしいと言い出しました。かわいい要求に応えて台本を作って渡すと、ますます楽しそうに練習してくれました。3人それぞれのこだわりは私が想像していたのとは違うものでしたが、結果的に良いきっかけとなり、全員が自己肯定感をアップできたようでした。 発表会3回目の小3〜6クラスは、BBっ子らしく長いセリフも抵抗なく、順調に思えましたが、声のボリュームだけがどうも心配でした。前々年、前年はみんなで勢いで言うセリフが多かったのですが、今回は一人で言うセリフもたくさんあります。とは言え、誰だって自信がないことを大きな声では言えません。ラップも入れたり、繰り返しのセリフも多いノリのいい劇。きっと大丈夫。「もっと大きな声で」とは言わずに待つことにしました。予想通り、セリフや掛け合いに自信が出てくると、声のボリュームが上がっただけではなく、振り付けのアイディアも自分達から出てきました。さらに、発表会1週間前の練習にたまたま手伝いに来てくれた中学生とラップを一緒に大声で楽しんだのも良い仕上げとなり、自信も、そして楽しいという気持ちも満タンで発表会を迎えることができました。 発表会初参加の高学年(小4〜6)男子ばかり4人のクラスもありました。高学年男子で、初めての発表会でコメディーは抵抗がある子もいるかな?と思い、ちょっと怖い話を選んでみました。心配には及ばず、とても楽しんでくれたのですが、それにもましていろいろな学びがあったようです。クラスがスタートした5月から半年も経っていないので、B.B.カードの字カードは何となく読んでいる、もしくは識別できているという感じでした。セリフは、どのクラスもそうなのですが、台本の他に私が録音したCDでも渡してありました。そのCDを聴き、真似しながら繰り返し台本を目にしているうち、小5〜6の3人はセリフが読めるようになっていたようでした。また、発表会が終わった後には「もっとちゃんとセリフを覚えればよかった」「他のクラスの子達と仲良くなれてよかった」「コメディーもやってみたい」「英語の歌をみんなで歌うのが楽しかった」という嬉しい感想を聞くこともできました。 本当は全てのクラスのことを書きたいのですが、そろそろこの辺で ^^;; 発表会の練習では、普段のBBとは違って指導しないというわけにはいきません。日程も決まっています。それでも、少し離れてあれこれ任せてみたり、待ってみたり、違うことをしてみたりすることで熟してくるものがたくさんあると感じています。そこから子ども達が学ぶことは前もって教えられるようなものではなく、体験してみなければわからないことばかり。たくさんの1回目をたくさん体験できたことと思います。 「バランスとタイミング」は狙うものではなく、気づくとそこにあるものなのかもしれません。 私自身にとって、2005年に出会ったB.B.カードがまさにそうであったように ^^ 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 【魚住】
by selm_BB
| 2020-01-06 00:00
| BBあるある劇場
|
Trackback
|
Comments(0)
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。
ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
|
ファン申請 |
||