昨日に続き、B.B.メソッド認定講師の渡邉弘美先生による小学校「英語あそび」についての報告です。今日は3年生の作文活動の様子をご紹介します。
※写真は、2年生がお話作りをするための”きっかけ”となるように渡邉先生が描いたThe mouse found a cheese castle.の絵と、B.B.カードのセンテンスを基にクラスのみんなでネズミのお話を創作し、一人一場面ずつイラストを描き、教室に掲示したもの。(
昨日のブログ参照)
③3年生先日9月15日の10回目のレッスンをもって3年生の英語あそび活動が終了しました。計画では1,2年生で各30レッスン、3,4年生合同で15レッスン実施となっていましたが、2年生の3学期は休校により3レッスン中止となりました。また、カリキュラムの都合上どうしても4年生に英語あそびの時間が取れないということで、今年度は3年生単独でのレッスンを実施しました。上限15回でしたが、やはりコロナの影響を受けて10レッスンの確保が精いっぱいで、6月の開始からあまり分散せずに短期間に集中してレッスンをいれていただきました。
1~4回目は基本文とフレーズの復習に力を入れ、主語替えビンゴも行いました。14人全員と担任の先生にも似顔絵を描いてもらい、Sかえに使用したところ大ヒットしました。マークを変えて4週連続で行いましたが全く飽きることもなく、「またやりたい!」とリクエストされるほどでした。この主語替え練習の中で3年生の成長を大きく感じたのは動詞の部分をあまり混乱なくつなげているところでした。かなり音が入って理解も伴っていることに気づきました。新たなセンテンスを表現するために頭を使って考える姿、主語と述部がうまくつながらないときでも、私のヒントを参考にして粘り強く言い換えに励む姿を確認し、英語あそびの締めくくりとしてB.B. 4コマ作文に取り組むことを決めました。
5,6回目のレッスンでは4コマ作文への応用を視野に入れて坊主めくりをアレンジした代名詞導入、代名詞を使った3ヒントクイズを行いました。そして7回目のレッスンから4時間完了計画で4コマ作文の活動に入りました。
14名の作文活動をサポートするために各マーク文字カードのセンテンス16文をB4サイズに載せた表を作り、絵の一部も載せ、4枚の表を見ながら作文ができるようにしました。表のセンテンスには主語に赤線、動詞に青線を引いておきました。本来ならば各自文字カードへの文法線引きを行うべきところですが、個人所有のカードではないこと、丁寧な線引き活動を行う時間の余裕がないことからこの方法を選びました。
ただ、赤線と青線の表すところの意味は教えるのではなく、黒板にSister Susie、 Peter Piper、 Mr. Frogの文字カードを貼り、この3枚でできる合体作文を全員で口頭練習した際に、「この赤線のところって何が書いてあるの?」「青は?」と聞き子どもたちから「だれがのところ」、「何をしたかのところ」という声を引き出しました。4コマ作文用紙にも赤線と青線をつけておき、できる範囲でいいので赤線と青線のところに英語を書いてもらうように伝えました。
作文活動では14人全員の机間巡視が重要です。2年生の冬に行った作文活動ではマークをダイヤとハートに限定し、1文完結のストーリーでしたので子どもたちが絵を描き、私が机間巡視をしながらセンテンスを書き入れるというスタイルで短時間でも上手く運びました。しかし、今回の4コマ作文はそれと比べて難易度が高く、4コマにするためのより深い思考やひらめきが必要です。そのため進度の差が大きく出ることが予想でき、フォローが必要な子に時間を確保すること、自力で進んでいける子には自立が可能になる手立てを用意することが必要だと考えました。Jolly phonics 基本の42音をすでに終了していて、文字カード遊びの経験は無いですが身についたBBセンテンスの音の助けで、なんとなく文字カードが読める状態になっていることから、このような表の作成を思いつきました。(つづく)