2021年夏 特別講演会を開きました! |
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2021年 09月 05日
こんにちは
難波です。 セルムでは2003年から毎年、夏にSELM Summer Workshop(SSW)という集まりをしています。全国からセルム児童英語研究会の会員の方が集まり、いろいろな発表や実践方向を聞いたり、一緒に「B.B.カード」で遊んだりして「B.B.カード」についての理解を深めるのが目的です。過去17回継続して開催し、会員同士の親睦の場ともなっていました。コロナ禍の昨年は中止を余儀なくされ、今年も断念しかけたのですが、思いがけない僥倖があり、例年とは趣きを変えた形で無事に終了いたしました。 オンラインを通しての講演会です。 登壇してくださったのは中央大学理工学部准教授の福田純也先生。当日は、ご著書である「外国語学習に潜む意識と無意識」(開拓社 2018年)の内容についてお話しいただきました。 潜む、意識、無意識 という3つの言葉をタイトルに持つ先生のご著書に出会ったこと。 そして思ってもみなかったご縁で先生ご自身とコンタクトを取り講演会が実現したこと。 ほんとうにありがたく感じます。 この本を手に取ったのには、二つ理由があります。一つ目は、タイトルにある無意識という言葉に惹きつけられたため。「第二言語の習得は基本的に第一言語の習得と同じであり、言語使用は無意識的に学習された知識が担う」というクラッシェンの仮説が常に頭にあったからかもしれません。この「無意識的に学習された」というフレーズは、B.B.メソッドの「教えない、を忘れない」の原則と重なるところがあります。「英語らしいリズムとイントネーションで英文が言える」と並んで大事なコンセプトの一つです。また、「出来るが先、知るは後」というコンセプトも第一言語(母語)習得と重なると考えられます。 もう一つの理由。それは、福田先生のご著書が、ハウツー本ではない本質的な第二言語習得についての研究書だったからです。小学校で英語が取りあげられて以来、児童英語教育関連のハウツー本をはじめ、世の中にあふれる英語教育関連の本、特に児童英語に関しては何冊か読んでみました。ところが、「B.B.カード」とは異なる土俵で展開されているものばかり。目指すベクトルも違います。そんな中、出会ったのが「外国語学習に潜む意識と無意識」だったのです。 さて、福田先生のご本も、ご講演も正直に申し上げて私はすんなり理解できたわけではありません。ただ、B.B.メソッドのコンセプトを裏付けるような文言がないかを必死で求めて読み、聞かせていただいただけです。何しろB.B.メソッドときたら現場経験から生まれたものですから、個人の経験による主観で終わらせないためにもアカデミックな裏付けが欲しかったのです(笑)。そんな私でも、手応えは感じております。「B.B.メソッド」は言葉の習得の理論からみても有効であるという感触はあります。 SSWのアンケートの結果からも、参加された方々も私と同じようにB.B.メソッドとすり合わせながら福田先生のお話を聞いていたことが見えてきました。もしかすると、今年のSSWを境に「B.B.カード」を「B.B.メソッド」に則ってお使いになるお教室が、現在の3%からさらに数%上がるかもしれませんね。できることなら、セルム会員の全員の皆様に今年のSSWには参加していただきたかったです。参加が叶わなかった先生方には、せめて「外国語学習に潜む意識と無意識」を一読していただきたくお願いいたします。 講演後、福田先生は参加者からの質問に対して、ひとりひとり個人的にそれはそれはご丁寧なお返事をくださいました。会員に成り代わりましてこの場を借りて心よりの感謝を申し上げます。【難波】
by selm_BB
| 2021-09-05 00:00
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