逆立ちしたら見えるかな(102) B.B.レッスンのあれこれ (12) Abracadabra |

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2022年 07月 05日
![]() こんにちは 難波です。 B.B.Abracadabraのお話の続きです。 「日本の子どもたちに英語らしいリズムとイントネーションを身につけてもらいたい」 という私の長年の思いの「第一段階」は、B.B.Abracadabraを遊びの中で唱えることで可能になりました。「第一段階」というのは、まずB.B. Abracadabraの64文に「関しては」だからです。ここまでは、前にも申しあげましたように時間の差こそあれどの子も到達できるはずです。 この「第一段階」に到達した子どもたちが手に入れることができるものは、 64文の英文の音調。315+αの語彙、文型(語順)、中学校で学習する文法事項の大部分(品詞、時制、不定詞、動名詞、関係代名詞など)の英語の「知識」です。(ただし、この知識は暗示的なものです。) 今回は、その中でも「英文の音調」と「発話」についてお話ししましょう。 英語らしいリズムとイントネーションで英文が言える。 その英文の意味内容がイメージできる。 この段階に達した子どもたちは、不思議なことに、発話においてもイメージと同時に言葉が出てきます。 それは、こんなプロセスをたどっているからではないでしょうか? 言おうとする事柄をイメージする。 ↓ 同時に、潜在意識に定着した64文のAbracadabraから、言いたいことと一致する表現を瞬時に選択する。 瞬時に選択できるのは、無意識のうちに定着した潜在記憶が頭ではなく体で反応するからではないか、というのが私の推測です。ただ、自分でイメージをした発話がスムーズに出るようにするには、64文を唱えるだけでは足りません。Abracadabra を核にして、もう一歩踏み込むことが大切です。例えば「単語の入れ替え遊び」などいかがでしょうか? 先生がBetty Botter bought some butter.と言って生徒がそれをリピートをするとしましょう。 「Bettyちゃんがどうしたの?」と尋ねれば生徒は「バターを買った」と答えます。その次に、先生がただ、"cheese"と言ったら、生徒はどうするでしょうか? ”Betty Botter bought some cheese."と出てくるようであれば、Abracadabraがかなり潜在意識に入っていることがわかります。何も出てこないようであれば、先生が言ってみてリピートを促します。このあとはmilk, wine, beer, orange juice, oil, vinegarなど、新しい単語を与えて代入していきましょう。子どもたちは、簡単に新しい文が作れることに「気づき」ます。 この「代入遊び」の主な狙いは「『新しい音調』に触れる」ことにあります。単語を代入することで、新しい文をいくつも言うことになりますから。同時に子どもたちは語彙を増やすこともできますね。結果的に、64文の音調以外の音調、語彙、語順が潜在記憶に入り、取り出すこと、発話も容易になるのです。 いずれにしても、まずは64文のAbracadabraが基本にある。 この点、ぜひご留意ください。 さて、この「英語の音調」ですが、これが身につくと ネイティブの英語が聞き取れるようになる、自分の英語の発話も聞き取ってもらえるなどの効能のほかに、「英語の発話や作文でミスが少なくなる」という副産物(?)もあることがわかりました。 具体的には the, his, her, their, 三単現の's',複数形の's'などの間違いが思った以上に少ないのです。子どもたちにしてみると 「あるべきところにあるべきものがないと気持ちが悪い」 ぐらいの感覚のようです。 例えば、Mr.Celery lives in the city.の音調が染み込んでいると Hanako live in the city.では口にしたとき英語らしい音調ではないと感じるのでしょうね。ですから、Hanako lives in the city.とちゃんと言えます。作文でも以前にも説明したように、「言えるものは書ける」と音から文字を再生する方法をとっていますから、例えスペルミスがあった場合でも、センテンスの組み立て(語順)はバッチリです。 これも「音調重視」の恩恵です。【難波】
by selm_BB
| 2022-07-05 00:00
| BBカードメソッド
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