BBあるある劇場 (85) 〜 教えるのは好きですか? (3) 〜 |
こんにちは、魚住です ^^
先日、有志の「北海道BB勉強会」で、オンライン勉強会がありました。勉強会と言っても、コロナ禍で始まったオンラインの場合は、たいてい2時間「おしゃべり」です(笑)
「北海道BB勉強会」は2008年に発足し、年に3〜4回のペースで集まっていました。はじめは全員BB歴が浅く、暗中模索状態。でも、やがて、5年使った先生が知りたいことと、始めたばかりの先生が知りたいことが違ってきます。すると、どうしても先生達の間に「教える」側と「教えてもらう」側という構図ができてしまいました。個人的には、認定講師(2011年〜)としての自分と、勉強会の1メンバーとしての自分との間に、きちんと線を引く苦労もありました。
先生達の間で教え合うことは良いことなのだろうか?
技術や知識を惜しみなくシェアすることは、本当に意味があるのだろうか?
全員が有意義に参加できる勉強会はどうすればできるのだろうか?
そんな疑問に真剣に向き合い、話し合いと試行錯誤を重ね、行き着いた勉強会のスタイル、それは「教え合う勉強会」ではなく、「思いをシェアし、対話し、自ら気づける勉強会」でした。ちょうど今から10年前、2013年のことです。
その後も、開催方法や進行のし方は変われど「北海道BB勉強会」のコアにあるものは何も変わっていません。対面ではゲームもしますが、一緒に遊ぶというイメージ。大笑いして、そしてたくさん話す。押しつけずに、自分の思いをシェアする、そんな場です。
先日のオンライン勉強会でも、いろいろなことを「おしゃべり」しました。子ども達を取り巻く環境や子ども達の様子の変化、大人の価値観が子ども達にどう影響しているか、子どもが持つ可能性と育むべき力、そして、BBだからこそできること。話題は尽きません。誰一人「こうすべき」という指南をする訳ではないのに、その場にいる全員の頭と心が動いている感じが画面越しに伝わってきます。そして、勉強会も終わりに近づいた頃、あるメンバーが言った一言が心に残りました。
「私がやっていることは、英語を教えるふりしてライフコーチ」
みんなの空気が一瞬止まり、幸せなため息が漏れました。私自身、頭の中がぐるぐると動き、心が何かで満たされていく感覚を味わっていました。「あの子はこうしてあげたらどうだろう」「あのクラスはこうやってみようか」と、視界がどんどん晴れていき、何だか妙に元気が出てきました。きっとそこにいた全員が同じような気持ちだったと思います。
ふと、今のこの勉強会スタイルができた時に走った衝撃のことを思い出しました。
BBの授業だって「教えない」!
先生達の勉強会だって、「教えない」でいいに決まってる!
どうして今まで気づかなかったんだろう?
そうなんですよね(笑)
同じ認定講師である、伊丹の藤田文美先生が以前こんなことをおっしゃっていました。
「自分がどんな状態であっても、B.B.メソッドはずっと同じ状態でそこにある。」
先ずは、指導する私達が、大切なものをしっかり見ようとする目を持ちたいですね。
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします ^^
【魚住】