こんにちは
難波です。
今日は「もしも」のお話から始めます。
「うちの子、勉強しないんですけどどうしたらいいでしょう?」
この相談を受けたとしたら、そして相談者とほとんど初対面だったとしたら、皆さんはどうなさいますか?いえ、まず、最初に何をお感じになるでしょう?
お子さんは何年生ですか?
男の子ですか?女の子ですか?
ごきょうだいはいるのかしら?
勉強しないって、全くゼロなの?
勉強しないで何をしてるんだろう?
お母さんが焦りすぎていない?
などなど、詳細を知りたくなりませんか?それがわからないと適切なお返事ができないからですよね。
B.B.カードは「指導用マニュアル」が存在しない不思議な教材です。そのため、戸惑う先生方が普通の教授法に比べて多いかもしれません。例年、この時期に私どものところへ届くお悩み相談の中で
「リピートをする子はどんどん覚えるのに、全く声を出さない子がいます。どうすれば声を出すでしょうか?」
という質問が目立ちます。質問者は新年度からB.B.メソッド使い始めたばかりの方が多いですね。
確かに、入門講座などで「ゲームを楽しみながらセンテンスを聞いて繰り返す(リピートをする)」を、B.B.メソッドの学習段階の第一段階として紹介しています。「リピートをする」は大変大事なステップですから「リピートをしない子」が現れたらお困りになるお気持ちはよくわかります。なんとかサポートをしてあげたいのですが、、、こうした質問を受けるたびに、脳裏には、、、
「クラス編成はどんなだろうか?2、3人のクラス?それとも5人以上?年齢差のあるクラス?それとも仲良しグループ?」
「レッスン時間中、何分くらいB.B.カードで遊んでいる?B.B.Abracadabraは何回くらい唱えている?」
「B.B.カードはメイン教材なの?それとも副教材?」
「男の子と女の子、どちらが多い?やんちゃな子、元気な子はいる?声を出さない子はどんなタイプ?男の子?女の子?」
「先生は『覚えてねオーラ』は出していない?不自然にゆっくりB.B.Abracadabraを唱えたり、、、『頑張ってオーラ」で言えたらご褒美シールをあげたりしてないかな?」
「先生ご自身、どんな性格なのでしょう?几帳面?せっかち?のんびり屋さん?」
「お教室の目標は何かしらね。『良い成績をとる、英検合格』などの成果主義?それとも英語の土台を作ってほしい?」
などなど、キリがないほど色々な質問が逆に湧いてきます。正直、すぐに役立つアドバイスを差し上げることができないのが現状。B.B.カードを採用した目的を伺い、それぞれのお教室の詳細を伺いながらお返事を差し上げています。そんな中、私が例外なく皆さんにお伝えしていることと言えば、、、
「生徒がクラスに来ることを嫌がっていなければ、言わなくても大丈夫。ちゃんと言えるようになっていますよ。」という点だけです。
そして、例えば幼稚園生でしたらB.B.カードにこだわらず、歌や手遊び、絵本の読み聞かせなど年齢にふさわしい活動はたくさんあるでしょう。また、B.B.カードを一週間に一度、10分程度使っている場合は、そんなにすぐリピートができるとは思えません。最近、気になるのが、先生も保護者の方も何かに追われるように焦っている方が多いことです。
生徒はもちろん、先生も環境も多種多様。色々な要素が複雑に絡み合って、それぞれに個性的なお教室が全国各地でB.B.カードを使ってくださることは大変嬉しいです。それを全部カバーできるのが、B.B.カードの不思議でもあります。どうぞ、お使いになる場合はじっくりゆっくりB.B.カードとお付き合いくださいね。【難波】