「英検」とB.B. |
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2016年 01月 28日
そんなことを思いついたきっかけのひとつが、昨年の夏に告知された今年2016年からの「英検2級」へのライティング導入というニュースです。 「ライティング導入」がどうして「英語を教える」ということに結びついたのか?をお話する前に、私が考える英検とB.B.について一言説明いたします。 B.B.カードは、英検3級レベルの構文や語彙をベースに作られているのですが、狙いは「英語の語感、土台を作る」ことにあり、英検に合格するための教材ではありません。しかし、「力試し」の意味で、私の教室では英検を受けることはしていました。すると、学校でよい成績が取れない子ども達が英検3級(中学卒業レベル)を合格するという事例がでてきました。 この子ども達は、概して勉強が苦手です。ですから学校のテストのように範囲が決まっているいわゆる「習熟度テスト」には弱いのです。一方、学校のテストで高得点がとれる生徒が、案外外部の業者テストや英検では点が取れないケースが多く、そのことを知ったB.B.育ちで勉強が苦手な子ども達が、「自分は英語ができる!」と自己肯定感を持つことができたのです。 この「自己肯定感」という大切な宝を、B.B.でたっぷり英語の土台を作った子ども達が英検受験を通して手にすることができるのなら、英検受験もいいだろうと考えます。一方、「英検に合格する教材」としてB.B.が独り歩きしている点については、皆様のお役に立てて嬉しいと思う一方、複雑な思いもあります。 1963年に生まれた英検ですが、当初は1級、2級、3級のみでした。その後、4級、5級、準2級、準1級など増えました。その内容も変化していることは容易に想像できます。しかし、私自身はB.B.育ちの子ども達に4級(中学中級レベル)や5級(中学初級レベル)を受験させることは考えたことがありませんでした。1994年から始まった児童英検についても同様です。理由は、いずれも出題内容にあります。英検4級、5級、児童英検については、セットフレーズを「覚えること」、過去問をいくつか「こなすだけ」でも合格できるように思えるからです。つまり、英語の実力というより「テスト対策」や「要領のよさ」で乗り切ることができるテストなので、受ける意味があまり感じられないのです。それならむしろJET*を受験させたほうがよいと考えます。 さて、B.B.と縁浅からぬ「英検」ですが、「ライティング導入」と聞き、まずは、「B.B.育ちの子に、新たなチャンス到来?」と感じたのです。 長くなりました。続きは、また次回といたします。【難波】 ________________ *JET とは、米国IMET(Institute for Measurement in Education and Training)が開発したテストで、韓国と中国で実施されているそうです。TOEIC®TESTやTOEIC Bridge®にスムーズに繋がる、小学生から受検できる、コミュニケーション英語の能力を測るテストだとのこと。 詳細は https://www.jet-japan.ne.jp/ ●JETの受験者はテスト用紙を持ち帰ることを禁止されています。また、過去問の問題集は出版しないことになっています。 #
by selm_BB
| 2016-01-28 00:00
| その他
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2016年 01月 21日
授業というのは、どんな教材を使っても、やり方しだい、もしくは先生しだいで、子ども達に「楽しかった」と感じてもらえるものにはなると思います。でも、BBの授業には、手の込んだワークシートもおもしろグッズも登場しません。私も"エンターテイナー"ではありません。それでも、子ども達が来た時より元気になって笑顔で帰って行くのは、脳を喜ばせることができているから、だと思っています。私がしているのは、おもしろおかしい授業ではなく、脳が喜ぶ授業なのです。 では、どうすれば脳が喜ぶのでしょう。 1つには、「できる」という自信を持たせてあげることです。そう言うと、「簡単なことから始めてだんだん難しくしていけばいい」と思われるかもしれませんが、その「易→難」も言語学者が決めたことだったり、先生が教えやすい順序だったり、大人が勝手に決めたものです。それより、大事なことがあります。いろいろなものをごちゃごちゃ示して、その子その子が「できる」「好きだ」と感じるものから順に選んでもらうことです。例えば64のBBセンテンスのどれから言えるようになるか、どれが好きかは、その子によって違います。それより、せっかく選ばれたものを「試さない」、他の子のものと「比べない」ことが大事。その子の中で精度が上がっていくのを待つのです。 2つ目は、「発見」するチャンスを奪わないこと。元気な脳の作り方(1)でも書きましたが、脳は自分で何かに気づくと俄然盛り上がります。経験や印象と一緒に記憶に深く刻まれます。脳はいつも自分で発見したがっているのです。他の子の気づきが連鎖することもありますが、それでもOKです。それは十分に準備ができていたから「そうだよね!」と思えたのであって、教えられたのとは全く違います。 最後にもう1つ、脳が喜ぶために大事なことがあります。脳に生まれた喜びを誰かと分かち合うことです。仲間であったり、先生とであったり、時にはBBのキャラクターと、かもしれません ^^ 脳が元気でいられるためには、心も元気でなければなりません。少なくとも孤独は排除しなければなりません。たとえ大笑いしなくても、共感できることはとても幸せなことです。それは、大人でも子どもでも同じですよね。 その日その日の授業の目標は何かと聞かれたら、予定をこなしたり宿題を出したりすることより何より、「明るい”See you!”が聞けること」かもしれません。「これで1週間会わなくてもこの子達は大丈夫」と思いながら見送る瞬間、やっぱりBBでよかった…と思います。 *・゜゚・*:.。.:*・゚・*:.。.:*・゜゚・*:.。.:* 写真は、B.B.カードにグラマーカードを混ぜた Break the T。中学生のクラスで時々やっています。 【魚住】 #
by selm_BB
| 2016-01-21 09:00
| Magical 通信
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2016年 01月 14日
今回は、全くの異年齢の集まり「英語寺子屋」での様子を報告します。 ***************** 2015年9月から、友人たちと「英語寺子屋」をはじめました。発起人は、千葉県の小学校英語活動を担当しているCTAのSさんと元CTAのKさん。どちらもバリバリのシニア世代。「英語の学びを通して、子ども達と様々な世代の人の交流する場を作りたい!」というのが「英語寺子屋」を立ち上げた理由です。というわけで、対象年齢は「小学生から100歳代まで」としました。この幅広い対象年齢が英語を楽しむためにはB.B.カードがぴったりなので、「一緒にやりませんか?」と、私にも声をかけていただき、仲間入りすることとなりました。 さて、「英語寺子屋」初日です。定員の20名を少し超えた人数が集まりました。小学生(1年生から6年生)が大半で、幼稚園児1名、保護者の皆さん、そこに、5~6名のシニア世代(60歳~80歳代)という内訳でした。前半を「キッズタイム」としてB.B.カード大会と絵本タイム。後半は大人向けの「気楽に英語でしゃべろうタイム」の二部構成となりました。 まず、プログラムに入る前に、Kさんが流暢な英語で開会のご挨拶。それをSさんが通訳。それに続き、「パックンの英語ラジオ体操」のCDをかけてウオームアップです。"Raise your hands up to the sky! One, two, three, four....very good!"と、お笑いタレントの「パックン」の英語がいきなり響きます。子ども達は、一瞬とまどったようでしたが、普段からなじみのあるラジオ体操の動きに、すぐ慣れた様子です。むしろ得意気に手をあげたり、下にしたり、からだをひねったりしています。大人も子どもたちの動きを見ながらがんばります。(シニア世代の参加者の皆さんは、多趣味で、海外旅行にも気軽に出かけるほど行動的な方ばかりだということが、後にわかりました。) いよいよ、メインプログラムのB.B.タイム。チームは大人と子ども達の混合チームで編成しました。B.B.カードは、2~3名に1セットで、今回は、ダイヤマークの絵カード16枚を使いました。 L: Leader C: Child A: Adult L : "OK. Shuffle the cards and put them on the table four by four."「しっかりカードを切ってね。横列4枚、縦列4枚に並べたら、ビンゴゲームをはじめます!」 L : 「英語が上手になるおまじないを言いますよ~。真似して言ってみようか。」 " buy-bought-bought," "come-came-come," " dance- danced-danced," C&A : "buy-bought-bought," " come-came-come," " dance-danced-danced,"
L :「今からこの絵のお話を読みあげるね。どの絵のことかな?わかったら、人差し指をカードの上に置いてね。」 "Dolly Dimple danced with a dog." 「さあ、どれだと思う?」 C1: "Dolly Dimple danced with a dog."
C2:「ドッグ?犬だ!」
L :「Mちゃん、選んだカードをみんなに見せてあげてね。」
L :「みんなで聞こえたように言ってみようね。」"Dolly Dimple danced with a dog." C&A: "Dolly Dimple danced with a dog."
L : "Good!"「とってもいいですね~。ところで、ドーリーちゃんは誰とダンスしたと思う?」 C&A: 「犬!」「ドッグ!」"a dog!"
L :「そう!じゃあゴリラと踊ったら?」 "Dolly Dimple danced with a .....?"
C&A: "Dolly Dimple danced with a gorilla."
L : "OK, the next card is...Lucy Locket lost her letter." 「さあ、どれだと思う?」 C1: "Lucy Locket lost her letter."
L :「ルーシーちゃんは、何かをなくしたのだけど、何をなくしたと思う?」 C2:「お手紙だ!」
こんな調子で音と絵カードをマッチングさせながらビンゴゲームをした後は、「神経衰弱」をやりました。ここでも強いのは年齢の低い子ども達。単純に絵のイメージだけをとらえて聞いた音声と結びつける作業は子ども達の得意技です。つづく「絵本タイム」では、大人も子ども達と一緒に絵本の読み聞かせをたのしみ、キッズタイムは無事終了となりました。 後半の「気楽に英語でしゃべろうタイム」では、自己紹介を皮切りに、趣味のこと、旅行のこと、出身地のことなど話題は尽きることがありませんでした。(気がついたら日本語で盛り上がっていましたが^^;) 「英語寺子屋」は、毎月隔週土曜日の午前中開講。先週、第8回目が終了しました。【中村】
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by selm_BB
| 2016-01-14 00:00
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2016年 01月 07日
あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 大晦日は、テレビから流れる除夜の鐘を聞きながら、2015年の振り返りをしました。 ほんとうに大勢の方たちに支えられて「B.B.カード」がここまで広がったことに改めて心から感謝しました。 また、昨年は、例年以上にたくさんの新しい出会いがありました。特に専門分野の異なる皆さんとの出会いが印象的です。皆さんとの交流を通じ、「コミュニケーションする力」がいかに大事であるのかを実感し、考えた年なのです。そんな2015年最後のセルムブログ記事「元気な脳の作り方(2)」(魚住担当)は、まさに「コミュニケーション」がテーマでしたね。自分の気持ちに、とてもふさわしい内容で、感慨深く思っております。(魚住先生に感謝!) さて、2016年はどんな年にしましょうか。私なりの「抱負」を述べさせてください。 1977年のB.B.カード誕生以来、次のようなことをずっとうたい続けてきました。 「英語の基本は遊んで学ぶ」 「教えないを忘れない」 「できるが先、知るは後」 言語は「こころ」や「からだ」(情動)が動いてはじめて習得されると考えますし、また、母語を習得する際は当たり前に備わっている言語環境を、外国語である英語習得の場合は用意できないという状況の中で、それをどう成し遂げるか?という思いが根底にあるからです。こうした姿勢に同調、共感してくださる多くの皆さんによってB.Bカードは歩んでまいりました。ほんとうにありがたいことです。 そして、今年ももちろん、この根底の考え方がぶれることはありません。 ただ、焦点を少し変えてみようかと思います。「教えないを忘れない」と長年申してまいりました。では、「英語を教える」ってどういうことでしょう?つまり、「できるが先、知るは後」で「できる」ようになった子どもたちの「知る」という部分について、私たちがどう取り組めばいいのか?この点について、今年は自分なりの考えを深めていければと考えています。遊びであるB.B.カードでは、問題にならなかった個人のいろいろな「差」が「教える」授業を行うとなると、どうしても目につくようになります。その「差」に対応しながら、子ども達が文法や、自分の学びのプロセスについて「あ、そうか!」と意識できるように導くにはどうしたらいいでしょうか?ひとことで「英語を教える」といっても、その中身は、文法、発音、語彙、話し方、書き方、などなど、幅広いですね。しかし、どうやら避けては通れない道のようです。 実は「『英語を教える』について考えよう」という気持ちに至ったきっかけが二つあります。ひとつ目は、「英検」、もうひとつは、B.B.カードをお使いの英語教室からの報告です。このふたつについては、次回以降、また綴っていくことといたします。皆様、今年もどうぞお付き合いくださいませ。【難波】 #
by selm_BB
| 2016-01-07 00:00
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2015年 12月 31日
ある日、教室に最初に来た小学校低学年の子が、嬉しそうにおもちゃを買ってもらった話をしてくれました。その子は「〇〇〇」とそのおもちゃの名前を言ってくれましたが、私は知らなかったので、「へ〜、それ、どんなおもちゃ?」と聞きました。その子は、説明しようとしましたがうまく表現できずにいました。そこで、質問して答えてもらうことで説明してもらおうとした瞬間、その子の口から思いもよらぬ言葉が飛び出しました。「〇〇〇って検索してみればわかると思うよ。」その時ちょうど、次の子が教室に入って来て、その会話は途切れてしまいましたが、私の驚きはしばらくの間後を引きました。 その子はおそらく、名前を聞いてもそのおもちゃがイメージできずに困っている私のことを思いやって、あれこれ説明するより早くて正確な「ネット検索」という方法を提案してくれたのだと思います。もし、私が食い下がっていろいろ質問すれば、もう少しがんばって教えてくれたような気もします。その子の性格から察するに、けして説明が面倒だった訳でも、難しくて放棄した訳でもないと思っています。 それでもその出来事は、「ネット検索」という方法が、良くも悪くも、子ども達の生活に大きな影響を与えているのだと実感させてくれました。インターネットは現代に生きる子ども達にとって必須アイテムであることは間違いないでしょう。そのメリットは無限だと思います。ただ、その手軽さに頼ってしまうことで、子ども達から「伝えよう」とするチャンスを奪っているような気もしてしまいます。大袈裟な!と思われるでしょうか? 誰かに何かを伝えるためには、「相手がわかるように工夫する努力」が必要です。ある先生が「コミュニケーション」とは「分かり合おうとすること」と表現していました。私の中では、今のところこれが「コミュニケーション」を最もシンプルで適格に言い当てている定義だと思っているのですが、そういう意味では、例えば「〇〇〇」について誰かにわかってほしければ、絵に描いて説明しても、ジェスチャーで説明しても、ネット検索して画像や動画で説明しても目的は果たせますから、コミュニケーションとしてはある程度成功していると言えます。でも、もし子ども達に英語でコミュニケーションができるようになってほしいと思うのであれば・・・? 言葉で何かを伝えるには、「イメージや考えを言語化する能力」が必要です。相手が求めていることをが何かを掴む想像力も、必要十分なポイントを押さえたり、順を追って論理的に説明できる力も必要です。小学生にそんなこと?という声が聞こえてきそうですね。でも、たとえどんなに拙い日本語ででも、ゆっくりじっくり言葉で説明するチャンスを作らなければ、その下地はいつまでたっても育たないことになりませんか? B.B.カードのクラスは日本語も多用します。それは、想像したことや意見を言ってもらうチャンスをたくさん作りたいからです。頭の中をぐるぐるさせて、いつも脳を元気いっぱいにしておいてあげたいのです。そして、それを英語でもやっていきます。日本語から置き換えるのではなく、「イメージや考えを英語に」する遊びとして。 子どもの能力は計り知れません。それを奪うのも育てるのも大人です。効率も正確さも大事ですが、時間や手間をかけなければ育たない力もあります。そして、それを子ども達と楽しむのも大人の責任だと思っています。 *・゜゚・*:.。.:*・゚・*:.。.:*・゜゚・*:.。.:* 今年も一年、私たちのブログを読んでいただき、ありがとうございました。 これからもどうぞよろしくお願いいたいします。 2016年が皆様にとってすばらしい年になりますよう。 We wish you a happy new year. 【魚住】 #
by selm_BB
| 2015-12-31 02:30
| Magical 通信
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