逆立ちしたら見えるかな(117)Believe It or Not! (5) 不思議な現象 4 |
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2023年 02月 15日
難波です。 B.B.レッスンで出会った「不思議な現象」。今回は「音声」についてです。 レッスンの最初から、どんな初心者であっても、「センテンス」から入る B.B.カード。「全体から個」の考え方がもとになっているのですが、単語単位ではないため、子どもたちは、最初から英語らしいリズムやイントネーションに知らず知らずのうちになじむこととなります。その結果、単にセンテンスに限らず、文章(長文)になっても臆することなく読めるように育ちます。おそらく、従来型のレッスンでは得られない「不思議」がこれだと思います。 ただ、そうなるためには「英文を英語らしいリズムやイントネーションで読めるのが楽しい」という気持ちも育っていることが必要ですね。 ここで気をつけたいことがあります。その「英語らしいリズムやイントネーション」を伝える方法、つまり「お手本」の質についてです。当然、子どもたちが見本とするのはB.B.を使う「英語の先生」です。先生の発音、リズム、イントネーションを子どもたちが真似をするのだ、という点に十分留意していただきたいと思います。 実は「自然な英語」を聞いてもらうためにB.B.カードには付属のCDがあります。「あ、そうですね!じゃあ宿題にCDを聞いてもらえばいいんですね!」と思われる先生方もいらっしゃるでしょうが、、、 CDを聴くことを「宿題」にすることには私はあまり賛成できません。「宿題」になるとどうしても「する子」と「しない子」が出てくるからです。CDをまじめに聴いてくる子は、ネイティブの音声と先生の生の声との両方を聞きますし、その分発音やリズム、イントネーションがスムーズになるのも早いでしょう。そして宿題をしない子と一見、「差」が出るように見えます。先生としてはレッスンがやりにくいと感じ、「ちゃんと宿題をやってくれないかしら」とか「CDを聞かないから覚えない。この子がいるから先に進めない」などとその子に対して「負の感情」を持ってしまわないでしょうか?また「宿題」になることで、「なんだか英語の文を読むのが楽しい」という気持ちを子どもたちが自主的に持つ機会を奪ってはいないでしょうか? 「差異」を広げることがレッスンの目的ではありません。子どもの個性はそれぞれですから、「早いとか遅いとか一喜一憂しないで大丈夫」だし、それが可能になるからこそのB.B.カードなのです。先生の側で、待てば伸びる「芽」をつむような結果をもたらす「宿題」は必要ないと私は思います。 私自身がどうしていたかというと、、、、 宿題は一切出しませんでした。その代わり「家でCDを聴いた?」と生徒に尋ねることはありました。生徒が「聞かない」と答えたら「そっか、忙しいんだね。頑張ってね。今は、英語は頑張らなくていいよ。そのうち頑張らなくてはいけない時が来るから、その時に頑張ればいいんだよ。今は、その時に頑張るための力をつけているんだから、レッスンはお休みしないでね。」と伝えていました。当初は生徒が辞めたら面倒だから、という気持ちでしたが、数年もすると自信を持って心の底から言えるようになりました。 むしろ音声に関しては、先生方がCDを使って自己研鑽する「宿題」をご自身に課すというのはいかがでしょうか(笑) こう考えてくると、宿題がいらないというのもB.B.カードの「不思議」かもしれませんね。もっとも、ここにも先生方の「姿勢」が関係します。目先のテストの成績を上げることが目的なのか、あるいは将来「頑張るための力」をつくよう導くのが目的なのか、一体、B.B.カードを使ってどんな子どもが育つことを願っているのか、、、やれやれ、なかなか単純ではない、いろいろなことを考えるよう大人を促すのもB.B.カードの「不思議」の一つです。【難波】 #
by selm_BB
| 2023-02-15 00:00
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2023年 02月 05日
こんにちは 難波です。 ここ数回ばかり、B.B.レッスンで出会った「不思議な現象」についてお伝えしています。今日もテーマは同じですが、ちょっと視点を変えてみます。 B.B.カードが生まれ、研究会が発足し、講座などを通して全国の英語教室の先生方に「教材」として採用されるようになりました。子どもも十人十色ですが、先生方もなかなかバラエティに富んでいらっしゃいます。 B.B,メソッドの原則である「基本は遊んで学ぶ」「教えないを忘れない」「出来るが先、知るは後」や、結果が出るまで「待つことが大事」だとお伝えすると、、、、 ・「B.B.カード、素晴らしいです!」と、目をキラキラさせて講座からお帰りになったものの、その後、使っていらっしゃる形跡が感じられない方。 ・何年か使い、使うのをやめ、また使い始め、、、を繰り返される方。 ・「こんなすごい生徒が現れました!B.B.カードのおかげです!」「保護者の方にも『待つことの大事さ』を伝えます!」と熱いメールをくださったり、ご自身のブログで紹介してくれたものの、ある時を境にパッタリと音信不通になる方。 そういう「不思議」に数多く出会うと、B.B.メソッドのコンセプトを伝えることは難しいなあと痛感するばかりです。 子どもたち一人一人が違うように、先生方の英語学習観・教育観は千差万別で当たり前です。山の頂上にたどりつくには機通りもの道があるのと同じように、英語という言語習得にもいろんな道があるのは承知しております。「教えないを忘れない」などの原則に従わなくても、「自己流」にアレンジしても、「結果」が出たらいいんじゃない?という考え方もあるでしょう。否定はしませんが、その「結果」は多くの場合「目先」に注目したものが多く、正直少し複雑な気持ちにもなります。 もしかしたら、、、、文法学習に応用したり、目先のテスト対策に有効だったり、、、いろんな「顔」を持つことを許してしまう「B.B.カード」が一番の「不思議」なのかもしれません。 願わくば、方針転換なさった方や「自己流」でお使いの方々が「教え込む」方向に逆戻りしていませんように。 もちろん、私の思いを最大限に汲み取ってB.B.カードと子どもたちを大切に育ててくださっている先生方も、たくさんいらっしゃいます。世の趨勢から見たら、そういう先生方の方が「不思議」な存在なのかもしれませんね。おかげさまでオンラインで開催している「B.B.道場」(注)には定員をはるかに超えるお申し込みをいただくようになりました。ありがとうございます。「不思議な」カードに付き合ってくださる皆様の存在に励ましていただきながら、私も気力体力が続く限り、B.B.カードとB.B.メソッドと歩んでまいります。【難波】 注:「B.B.道場」セルム児童英語研究会主催のワークショップ。会員対象。B.B.カードの生みの親である難波悦子と直接お話ができる貴重な機会です。詳細はこちらへどうぞ ・ #
by selm_BB
| 2023-02-05 00:00
| BBカードメソッド
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2023年 01月 25日
こんにちは、魚住です ^^ 先日、有志の「北海道BB勉強会」で、オンライン勉強会がありました。勉強会と言っても、コロナ禍で始まったオンラインの場合は、たいてい2時間「おしゃべり」です(笑) 「北海道BB勉強会」は2008年に発足し、年に3〜4回のペースで集まっていました。はじめは全員BB歴が浅く、暗中模索状態。でも、やがて、5年使った先生が知りたいことと、始めたばかりの先生が知りたいことが違ってきます。すると、どうしても先生達の間に「教える」側と「教えてもらう」側という構図ができてしまいました。個人的には、認定講師(2011年〜)としての自分と、勉強会の1メンバーとしての自分との間に、きちんと線を引く苦労もありました。 先生達の間で教え合うことは良いことなのだろうか? 技術や知識を惜しみなくシェアすることは、本当に意味があるのだろうか? 全員が有意義に参加できる勉強会はどうすればできるのだろうか? そんな疑問に真剣に向き合い、話し合いと試行錯誤を重ね、行き着いた勉強会のスタイル、それは「教え合う勉強会」ではなく、「思いをシェアし、対話し、自ら気づける勉強会」でした。ちょうど今から10年前、2013年のことです。 その後も、開催方法や進行のし方は変われど「北海道BB勉強会」のコアにあるものは何も変わっていません。対面ではゲームもしますが、一緒に遊ぶというイメージ。大笑いして、そしてたくさん話す。押しつけずに、自分の思いをシェアする、そんな場です。 先日のオンライン勉強会でも、いろいろなことを「おしゃべり」しました。子ども達を取り巻く環境や子ども達の様子の変化、大人の価値観が子ども達にどう影響しているか、子どもが持つ可能性と育むべき力、そして、BBだからこそできること。話題は尽きません。誰一人「こうすべき」という指南をする訳ではないのに、その場にいる全員の頭と心が動いている感じが画面越しに伝わってきます。そして、勉強会も終わりに近づいた頃、あるメンバーが言った一言が心に残りました。 「私がやっていることは、英語を教えるふりしてライフコーチ」 みんなの空気が一瞬止まり、幸せなため息が漏れました。私自身、頭の中がぐるぐると動き、心が何かで満たされていく感覚を味わっていました。「あの子はこうしてあげたらどうだろう」「あのクラスはこうやってみようか」と、視界がどんどん晴れていき、何だか妙に元気が出てきました。きっとそこにいた全員が同じような気持ちだったと思います。 ふと、今のこの勉強会スタイルができた時に走った衝撃のことを思い出しました。 BBの授業だって「教えない」! 先生達の勉強会だって、「教えない」でいいに決まってる! どうして今まで気づかなかったんだろう? そうなんですよね(笑) 同じ認定講師である、伊丹の藤田文美先生が以前こんなことをおっしゃっていました。 「自分がどんな状態であっても、B.B.メソッドはずっと同じ状態でそこにある。」 先ずは、指導する私達が、大切なものをしっかり見ようとする目を持ちたいですね。 遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします ^^ 【魚住】 #
by selm_BB
| 2023-01-25 00:00
| BBあるある劇場
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2023年 01月 15日
難波です。 新年早々、うれしいメールをいただきました。まず、それをご紹介します。 原文のまま転載します。ただし、前後を省略してあります。また本文中の「注」、さらに太字と下線部は私がつけました。 ・・・ 前略 ・・・約2年前に難波先生、中村先生、木島先生と一緒に参加させていただいた第二言語習得理論に基づいた、福田純也先生のご著書の勉強会で学ばせていただいたことをこの二年かけて自分なりに実践してきました。 この本注1に書かれていた、左脳で「勉強」したものは、遅くしかアウトプットできず間違いやすいが、右脳で楽しく大量に反復したものは、高速でしかも正確にアウトプットできる、という言葉に「感銘を受けて、それを信じてひたすら高速で大量反復することを心掛けてきました。 その後に入会された小2と小3、小5のお子さんは2〜3ヶ月でBBカード64枚をフルセンテンスで覚えました。特に小5と小2の姉弟は番号もマークも完璧に覚えていて、何もみなくても順番に全てのマークよどみなく言えます。私には全くできないのに(笑)脳の処理速度がハンパなく速い子に成長し、BBカードだけでなくどんなカードゲームでも私には絶対に勝てないくらい反応が速いです。Dobbleなどのカードも一度導入したら英単語もすぐ覚えて全力で遊べるほど吸収力がすごいです。親御さんもすごく驚かれています。子ども達もやる気と自信に満ちていて、きょうだい喧嘩もしなくなり、多動気味で親御さんも叱ってばかりいた弟くんもとても落ち着いたいい子に成長しています。 あの本と勉強会に出会うまではそんなことはあり得なかったです。あの本はまだまだ未消化な部分だらけですが、少なくとも、無意識で学習することがいかに子どもの言語学習に有効かということとその無意識レベルでの学習を日本にいる子どもたちに経験させるために、BBカードはものすごく有効なトリガーとなりうるのだと感じました。長くなりましたが、皆様への感謝をお伝えしたくメッセージを書かせていただきました。・・・ 後略 ・・・ BBカードを使うことが、メールをくださったHY先生の生徒さんにとって自尊心が高まるきっかけになったようで何よりです。「英語の基本は遊んで学ぶ」ことで、いつの間にか自分が英語らしいリズムとイントネーションで英文を言えていることに気づき、英語に対する自信が生まれたからではないでしょうか。HY先生の生徒さんはスラスラと英文が言えるようになっているのですね。そこから意味内容や他の表現を肉付けしていくことで確固とした英語の土台が作れることでしょう。楽しみです。 そしてHY先生が心掛けたとおっしゃる高速注2での大量反復や、無意識の学習を続けていると、相当高い確率で「不思議な現象」が起きます。意図的にがんばって学習することでは得られない、「いつの間にか言えちゃった」というHY先生の生徒さんの体験も、見方によったら「不思議」かもしれません。私にしてみたら「当たり前」でもあるのですが。 その不思議な現象、そして苦労しない英語学習を少しでも多くの子どもたちにや英語の先生方に知ってもらいたい、、、、今年もその気持ちで前に進みます。【難波】 注1「外国語学習に潜む意識と無意識」(福田純也著 開拓社 2018年) *本記事のメール文中にあるように二年前に著者の福田先生を囲んで勉強会を行いました。本書は言語学習における「意識」と「無意識、さらには「明示的学習」と「暗示的学習」など最新の言語学の知見について紹介されています。お読みくだされば、B.B.メソッドの考え方をさらに深く理解していただけるかと思います。http://www.kaitakusha.co.jp/book/book.php?c=2577 注2 メール文では「高速」とありますが、セルムでは「ナチュラルスピード」でと表現しています。やみくもに速く言えばいいというわけではないという点、ご理解お願いします。 #
by selm_BB
| 2023-01-15 00:00
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2023年 01月 05日
皆様、あけましておめでとうございます。 本年も「B.B.カード」、「B.B.メソッド」について、より多くの皆様にご理解いただけるよう、おしゃべりを続けていこうと思います。 ゆっくり、暖かく見守って下さいませ。 よろしくお願いいたします。 良い一年になるといいですね。 皆様のご多幸を切にお祈りいたします。 難波都葦
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by selm_BB
| 2023-01-05 13:54
| その他
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